夢をまことに
「夢をまことに」山本兼一 文芸春秋
幕末ちょっと前の頃のお話し、近江国友村の鉄砲鍛冶、国友一貫斎のお話しです。
村の惣年寄から訴えられて、江戸でお裁きを受けることになる。言掛りの訴訟です。
勉強しよう、見学しよう、と江戸での取引先、鍛冶仲間を訪問する。
オランダ渡りの風砲を見た、空気をポンプで圧縮して撃つのだ。
改良して製造した。
天体観測用の望遠鏡(テレスコップ)を見た。これと同じものが作れるか。待っていただくことにする。
携帯できる筆、自動的に油を注ぎ足せる灯明、こういうものを発明して売り出した。
水底を走る船、空を飛ぶ船はできないものか。
15年後、テレスコップは完成した。
一介の鉄砲鍛冶が自分の夢を実現して行くお話しです。
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