「ちゃんちゃら」朝井まかて 講談社文庫
ちゃらは浮浪児、七才で辰蔵親方に拾われてもう十年になる。
植辰、植木職の商売なんですよ。
山本周五郎や山本一力の職人世界と似てると思うが、朝井まかてのほうが品がある。
上等の落語を聞いているような温もりが伝わってくる。
必ず悪い対立軸があろものなんですよ。
それが、嵯峨流正流の白楊、辰蔵一家を目の敵にしている。
最後の章になると、あれよあれよ、市井の職人小説だったはずが、すごいロマンに変わってくる。
あれれ、バッドエンドなのかなと訝しむが、いいえ、ちゃんとハッピーエンドです。
暖かいお話しで、そういうのがいちばんええよね。



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