「田園発港行き自転車(上)」宮本輝 集英社
15年前、自転車メーカーの社長が富山県の滑川駅で死んだ。
予定では接待ゴルフで、富山県に行く用事はないはずだった。
15年が経過したあたりで小説は始まる。
娘は絵本作家に成長した。
東京でのお話しと、京都でのお話しと、富山でのお話しがばらばらに始まる。
それが有機的に関係づけられていく。これ、いわゆる文芸作品なんです。
ストーリーテリングのエンタテインメントではない。
文芸作品なら敬遠しようかな。そんなことはない。語り口はきわめて平易です。
上巻でも下巻でも富山の旧街道を自転車で走るストーリーが絡みます。
それが題名の由縁になるのかな。



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