「黄金の時」堂場瞬一 文芸春秋
父が死んで、息子は遺品の整理にかかる。
PCの中のメールを読むと、父はアメリカで1Aで野球をやっていたことを知る。
父は祖父と不仲で、逃れるためにプロ野球の世界に飛び込んだのだ。
息子も父と不仲だった。父の意に反して作家と言う職業を選択した。
作家としては、事実を知りたい、経過を知りたい。アメリカに渡る。
語り手は息子だが、この小説の主人公は父なのだ。
1Aという世界は、メジャーに登るステップに過ぎないのだ。
その中で、父は勝つための野球、チームプレーを目指す。
父は夏の三ヶ月だけプロの世界に身を置いて、普通の世界に戻って行く。
祖父と父の対立、父と息子の対立、それもええよなぁ。



« トイレの深さ |
トップページ
| NHK、最近気になる放送用語 »
« トイレの深さ |
トップページ
| NHK、最近気になる放送用語 »
コメント