無料ブログはココログ

« しゃれてる、と、こじゃれてる、の違い | トップページ | じょうよまんじゅう »

2015年10月 1日 (木)

9月に読んだ本

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2097ページ
ナイス数:46ナイス
http://bookmeter.com/u/37871/matome?invite_id=37871

■田園発 港行き自転車 (下)
北日本新聞で日曜日毎の連載でした。富山弁が豊富に出て、ローカル色に味があります。黒部川が黒部扇状地に広がるあたりに愛本橋があります。それがゴッホの「星月夜」の構図とよく似ている、そのことが小説のキーになっています。常願寺川から立山へのコースは何度も通ったが、黒部川・宇奈月温泉のコースは一度もたどっていません。そんなに素敵な橋なら、一度は見てみたかった。上巻の表紙は、昼間の愛本橋、女性が一人、下巻の表紙は、日が暮れてからの愛本橋、男女二人組が自転車を押して歩いています。
読了日:9月30日 著者:宮本輝
http://bookmeter.com/cmt/50742344

■田園発 港行き自転車 (上)
15年前自転車メーカーの社長が富山県の滑川駅で死んだ。予定では接待ゴルフで、富山県に行く用事はないはずだった。15年が経過したあたりで小説は始まる。娘は絵本作家に成長した。東京でのお話しと、京都でのお話しと、富山でのお話しがばらばらに始まる。それが有機的に関係づけられていく。これ、いわゆる文芸作品なんです。ストーリーテリングのエンタテインメントではない。文芸作品なら敬遠しようかな。そんなことはない。語り口はきわめて平易です。上巻でも下巻でも富山の旧街道を自転車で走るストーリーが絡みます。それが題名の由縁
読了日:9月30日 著者:宮本輝
http://bookmeter.com/cmt/50742306

■後妻業
結婚相談所と相談所の会員が結託しています。高齢の老人に結婚をあっせんして、会員の老女を送り込みます。結婚するか、あるいは、遺産相続を公正証書で約束します。星野、岸上、西山、中尾、季長、元木、名城、竹内、少なくともこれだけの男と、入籍、除籍を繰り返している。そこへ私立探偵が恐喝に乗り込んでくる。どいつもこいつも愛嬌の無いキャラクターなので、読み続けるのが嫌になる。唯一、白馬の騎士は弁護士なんだが、出てくる場面が少ない。最後、悪は滅びます。そうでなきゃ読み続ける甲斐がない。首都圏と鳥取県で似たような事件があり
読了日:9月19日 著者:黒川博行
http://bookmeter.com/cmt/50462398

■強襲: 所轄魂 (文芸書)
所轄魂シリーズ三作目です。父は警部補、所轄勤務、息子はキャリアで警視、これは変わりません。立てこもりがあった。立てこもったのは、元警官、SAT(刑事部)、大量の爆弾を抱えています。彼は過去、立てこもり犯を射殺したことがあります。正当防衛で処理されましたが、真実の経過を曝すよう警察に要求しています。SIT(警備部)が出張って、強行突入して射殺してしまうことを試みます。警備・公安対刑事部の争いになります。なぜそれほど無力化・射殺を試みるのか。警察OBの政治家が絡んできます。勧善懲悪、予定調和で終わります。
読了日:9月8日 著者:笹本稜平
http://bookmeter.com/cmt/50183392

■先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学
副題に、[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学。シリーズ本で、先生、○○が××しています!の題名で、これで8冊目、全部は読んでいませんが、何冊か読んでいます。登場する動物は、コウモリ、アナグマ、ミミズ、ドンコ(魚)、モモンガ、スズメ、ヤギ。どれも身近な生き物で、生態を生き生きと描写しています。シリーズもこれだけ書き続けると、ここは面白く書いてやろう、と筆が躍る場面があります。そう、面白い。筆者が嬉しがっているところが伝わってきます。鳥取環境大学は、鳥取市の南の郊外にあって、丘の上ちょっとした山かげにあります
読了日:9月6日 著者:小林朋道
http://bookmeter.com/cmt/50145257

■ふる
池井戸花しす、これが主人公の名前。2011年12月と199*年を行ったり来たり、IT関連の会社勤務だが、仕事はネットで女性の性器にモザイクをかけること。199*年は子供の時代から高校生までだが、初潮を迎えるのがハイライト。同時に、祖母の下の世話も引き受ける。毎日、毎日、祖母の性器を見つめる。なんちゅうお話しじゃい。まとまらないお話しじゃね。題名の「ふる」なんでふるなのかよく判りません。語り口の味を楽しみましょう。会話のやりとりを楽しみましょう。で、どんな筋だったん?筋、筋はない。筋を追いかける小説とは違う
読了日:9月3日 著者:西加奈子
http://bookmeter.com/cmt/50052572

▼読書メーター
http://bookmeter.com/

広島ブログ

« しゃれてる、と、こじゃれてる、の違い | トップページ | じょうよまんじゅう »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« しゃれてる、と、こじゃれてる、の違い | トップページ | じょうよまんじゅう »

最近のトラックバック

2023年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30