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「屋上のウィンドノーツ」額賀澪 文芸春秋
部活小説です。
給前志音は引っ込み試案のダメな女の子だった。
幼稚園の頃から人交じりしない志音を青山瑠璃は引っ張ってくれた。
段々重荷になってきた。中学から進学するとき、違う高校へ願書を出した。
離婚した父はバンドをやっていた。ドラムだった。
亡くなって、ドラムが志音のところにやってきた。
日向寺大志は吹奏楽部の部長になった。
ドラムがあれば吹奏楽の方向を変えられる。
給水塔の上でエアドラムをたたいている志音を発見した。
ここからは、完全に部活小説です。
読んでいて、実に清々しい。恋がどうの、犯罪がどうの、そのようなことは全然出てこない。
ここは茨城県が舞台です。
女子高生が自分のことを、おれ、と呼ぶので、ありゃまぁ、新鮮でした。
「砂の街路図」佐々木譲 小学館
びっくりしたぁ。とれも北海道警察の佐々木譲の作品と同じ系列とも思えない。
父が死に、母が死んだ。
父が死んだのはまだ12歳のころ、あれから20年が経過した。
母が死に、父が亡くなった状況を尋ねに、郡府の街に来た。
郡府とは、札幌でも小樽でもなく、架空の街なのだ。
国立の法科大学があって、父も母もそこの卒業生なのだ。
なんだか小樽の街をコピーして、架空の街を作っているようにみえる。
父は漕艇部のOBだった。しかし、2年で漕艇部を退部している。
漕艇部の関係者の葬儀に出席して、その夜、運河に落ちて水死している。
漕艇部は、一時は全日本で優勝したのだが、翌年から活動は下火になり、部員も激減している。
そのへんの事情を関係者に聞いても、誰も口を開かない。
段々と真相が明らかになってきます。
http://sherpaland.net/album/1511taiwan5/1511taiwan5.html
台湾へ、自転車と登山で行ってきましたが、使いきれなかった写真でアルバムを作りました。
ざっとしたことはこの中にあります。
「「試し書き」から見えた世界」寺井広樹 ごま書房新社
筆者の肩書は試し書きコレクターとなっています。
世界106ヶ国、2万枚収集!試し書きをとおした世界の紀行文、はたまた文化人類学
これが表紙の謳い文句です。
ボールペン売場の試し書きで書いた紙をコレクションしています。
国々の、地域、発展度合いでずいぶんと差がある、と感嘆しています。
このひと、生活のこと、職業のこと、いっさい語っていません。
アフリカの辺鄙なところから、欧米、はては北極の町にも訪問しています。
39個の試し書きサンプルが口絵としてあります。
本文と口絵を引き比べながら読んでいきます。
行ったり来たり、なかなか面倒なページめくりでした。
どうやって食べているんだろう。
そっちのほうが気になります。
台湾タイペイの空港は桃園空港ですが、大いに問題ありです。
2本の滑走路で運営しています。
その1本の滑走路がただいま改修中です。
今年3月から工事が始まり、完成まで1年かかります。
台湾入国時、混雑していて着陸が遅れるとアナウンスがあり
着陸しても、ボーディング・ブリッジではなく、広いグラウンドにバスが迎えに来ました。
ブリッジのやりくりが付かず、グラウンド扱いになったのでしょうね。
雨が降っていなくてよかった。
LCCではこれが普通のことでも、フラッグキャリアの飛行機では始めてです。
台湾出国時、ブリッジを離れてから30分ほど順番待ちしました。
滑走路を見てみると、順番待ちの飛行機が何機も連なっています。
離陸の順番待ちもあれば、着陸の順番待ちもあります。
来年3月まで、桃園空港では離着陸渋滞は覚悟しなきゃならないようです。
「ごんたくれ」西條奈加 光文社
老中田沼意次の時代、江戸の画壇で京都でのお話しです。
丸山応挙が名声を上げて、池大雅が亡くなるころ、伊藤若冲が光っている時代です。
彦太郎が応挙一門に入門して、吉村胡雪と号をもらった。
対抗するライバルは、豊蔵、師匠は持たずに、深山筝白と名乗っている。
高名な画家や、兄弟子など、実在の人物なので、吉村胡雪、深山筝白、実在かと思いましたが
作者の創作の人物でした。
彦太郎、豊蔵が画家を離れての動きの方が面白い。
画の出来栄えについては、そりゃ、うまいんでしょうね。いまいち、伝わってこない。
題名のごんたくれ、豊蔵のことを伝えているのかと思いましたが、彦太郎の破滅のことを指しているようです。
象山を通り過ぎた、ということで引き返す。こんもりした頂が象山で、何にも標示がないのがドライ過ぎるぜ。解るひとには解かればよろしい、そういうスタンスなのかね。
さっきのアズマヤ・スタンプ台に向かう道と、どんと鞍部へ降りて行く道の分岐になっている。
ここから見ると、鞍部はえらく下にあるように思うが、歩いて進んで見ると、そんなに深く下りるわけではない。
渡り尾根を上ったり下ったりで、拇指山の付け根のところに到着する。ここから登る道の傾斜はめちゃめちゃキツイのだよ。
登ったところに岩壁がある。どうやらこの岩壁が信仰の対象らしい。称号、名号が岩にセメントで貼り付けてあって、風雨に曝されて剥がれて落ちた痕跡も見えている。
日本でも、千社札を山門や鐘楼に貼り付けてあるが、あれと同じ感覚なんだろうね。
岩壁の前は遮るものがない。101が見えている。101の前に山が横切っている。あの山が象山なのだ。象山とは山頂だけの山ではないのだね。麓から山頂までが象山なのだろうね。
どうやらこの岩の上が拇指山の頂上なのだ。横から巻いて登る道がある。
岩場が滑るから、レンガで足場を作り、ロープにすがって登るように手を加えてある。
登ってみれば、おっちゃんが二人、なかなか拇指山の山頂から立ち去らない。風も強く吹いているので三脚を伸ばしての記念写真は諦めたほうが賢いだろう。心残りだが、おっちゃんの写真で代用しとこう。
さぁ、下りよう。
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これは一部分の抜書きです。全体の姿は下のリンクからお出で下さい。
丘を登り下りして進んで行く。聖約翰科技大学が目印になる。St. John's University、聖ヨハネ科技大学、キリスト教の大学で、科学技術の大学、なんだか木に竹を接いだようで、似合わない名前だねぇ。
例えばね、伊勢神宮工業大学、靖国神社産業大学を受験したいと思いますか。親鸞工業大学、日蓮産業大学でも同様のことが言えるね。
今は淡水湾の公園にいる。このあたりは北海岸及観音山国家風景区で、日本で言えば国立公園なのだそうな。
白紗湾を隔てて岬が見えている。あの岬が富貴角で台湾最北端なのだよ。
富貴漁港のほうへ左折しよう。このまま漁港に行くのではなく、灯台へ行くのだから、漁港への道から道を登って岬の稜線まで自転車を漕ぐ。
灯台への入口には汽・機車請勿進入とある。当然、乗り物はダメと解釈しますよね。入口に自転車を止めて歩いて入りました。
この先で、自転車乗りのグループが自転車を走らせているのに出会う。おや、乗ってもええのかい。そう言えば、自転車禁止とは書いてなかった。よく読むべきだね。
軍隊の施設が灯台の前に配置してある。灯台を守るから海軍の管轄か、陸の施設だから陸軍の管轄か。写真を撮るのも警戒しながら撮らなきゃならんね。
団体の記念写真を撮るのにもってこいのところがあるよ。灯台をバックにして、さぁ、記念写真を撮ってちょうだい。
ここまで来たなら灯台の下まで行ってみよう。交通部航港部富貴角灯塔と看板がある。日本では灯台、ここ台湾では灯塔と呼ぶ。
さて、引き返そうか。
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翌日、象山に登りました。ただいま編集中です。
http://sherpaland.net/bike/2015/bike-151119-taiwan_most_north/bike-151119-taiwan_most_north.html
レインボウの虹なんですがね
虫偏なんですよ
古代中国のひとは、虹は虫の一種だと思ったんでしょうね
蛇もヘン
蛇も虫偏とは、虫のカテゴリーがいまいち理解できません
検索してみて解りました
[外見から、「鳥」「獣」「魚」に大きく分け、このどれにも当てはまらない小動物の総称を「虫」と呼んでいました]
[蝦(えび)蛤(はまぐり)蛙(かえる)は、鳥・獣・魚のどれにも分けられないことから、「虫」として扱われ、そこから虫偏がついた、という訳なのです]
[ほかにも「蛇」(へび)「蜥蜴」(とかげ)「蠍」(さそり)などの“は虫類”や、水場にいる「蟹」(かに)「蜆」(しじみ)「蜃」(おおはまぐり)にも虫がつきます]
ははぁ、古代中国の分類基準が独特だったんですね
ということで、虹の意味付けが解りました
虹は大蛇なんだそうです、あっちからこっちへ空中に大蛇が体を伸ばして橋渡ししているのだそうです
先日、三次市役所君田支所でトイレを借りました、大のほうです
びっくりするほど狭い
便座に座ると膝が扉に当たります
膝を落ち着かせるには、扉は半開き状態にしておかなきゃならない
こんな状態でも、トイレは洗浄便座なんです
和式だった当時は余裕があったはずです
洋式に替え、洗浄便座に替える、そこで無理を通したのだろうと思います
小のほうで、アサガオに向かって踵の位置をマークする
その寸法で大の個室が出来ているのです
設計ミスです、狭いスペースに無理に個室を設けているのです
恐らく職員は大のほうは使わないと思います
隣に生涯教育センターがあります
そっちのトイレを使っていると思います
外国のホテルで窮屈な便座で足の処理に困ったことがあります
それでも、トイレとバスが同居しているので、狭くはない
扉も閉められないほど狭いトイレの個室、たぶんチャンピオンです
10時ごろになると、霧も晴れてくる。日が差してきて、黄葉が鮮やかに照っている。
どうやらこのあたりが広域農道の最高点のようだね。手前に最高点らしい候補があったが、それ以上に標高の高いところにある。
ここからは下りの坂道、眼下には萩川の崖が落ち込んでいて、深い谷を隔てて向かいの山が見えている。
萩川は、このあたりから下流の西城川へ注ぐまで三次市と庄原市の境界なんですよ。
川平集落が見えている。地区名は常定、小字名が川平、松江道に川平トンネルがあるように、小さな集落だが、意外に名前を売っております。
ここの農道の標高が高いので、松江道の背後に遠くの山が見えている。山容からしてあれは勝光山だな。採掘した跡の禿げ山ぶりから間違いない。
厳島大橋を渡る。橋の向こうに大きな山が見えている。あれは窯峰山、戦いくさの神様という伝承があって、出征兵士の無事を祈って大勢の参拝者が登った過去がある。
橋の中間に市境がある。ここまでが三次市でこの先が庄原市なのだ。下を見ると川の上ではないし、いまいち説得力に欠けるが、ま、掲示ではそうなっております。
高速松江道の下を潜る。こういうのはトンネルとはいわない。カルバートといいます。箱型の筒を突き抜けるのだ。
ここから先は波打ちながら進んで行く。庄原市側のここが最高点か、ここがそうか、と繰り返しながら進んで、大きな切り通しがある。ここが広域農道での庄原市側の最高点だ。
ここを過ぎると、県道62号線に合流する。
ここの分岐にも君田側の分岐にも、広域農道の案内はない。地図にあるから知ったのだが、なんで掲示してないんだろう。掲示しない理由が解らない。内緒にしなきゃならない訳でもあるのかしら。
編集が終わりました。
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これは本編の一部分、全体の姿は下のリンクからたどってみてください。
http://sherpaland.net/bike/2015/bike-151111-bihoku-seibu_nodo/bike-151111-bihoku-seibu_nodo.html
昨日、ネットに繋がるサイトと繋がらないサイト、多くのサイトが繋がらなくなりました。
繋がったサイトでも、その中のアイコンや画像が失われた姿で出ています。
大変、大変、これは異常だ。
ノートンによるクイックスキャンを実行しました。
[Tracking Cookies がウィルススキャナによって検出されました→60個→削除しました]
ほとんどのページは回復しましたが、1箇所URLが開かないのがあります。
では、次の手段を施して
インターネットオプションで、Cookie や一時ファイルなどを削除しました。
これで全部回復したろうと思います。
一体、何が起きたのか。
わたしのページの一部が開かなくなりました。
囲炉裏のページ全部(ここは身内向け)と、広島ブログの一部(ここも関係者向け)が開きません。
ネットニュースの一部に開かないページがあります。
回復したからええようなものの、あれは一体何だったのだろう。
「与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記」澤田瞳子 光文社
ここは東大寺の大仏を造営する現場です。
大勢の仕丁(しちょう)が国々から夫役(ぶやく)として懲されている。
造仏所の炊屋(かしきや)の飯はうまいと他の現場に鳴り響いている。
最初からの登場人物は、美濃の真盾(またて)近江の鮠人(はやと)石見の小刀良(ことら)
炊屋の炊頭(かしきがしら)は宮麻呂(みやまろ)仕丁頭が猪養(いのかい)
この面々でお話しを展開します。
大仏建立を志したのは、首(おびと)(聖武)天皇の発願によるものです。
行基が勧進して人材浄財を大仏に捧げています。
行基と宮麻呂とはかって何かの関係があったものらしい。それがお話しの芯になります。
日暮らし、日ごよみ、大仏造営の現場にはいろいろあるもんです。
それがお話しの芯をいろどります。
旧世代のガーミンGPSはアメリカの人工衛星しか受信できませんでした。
今の世代のガーミンGPSはアメリカ・ロシア・日本の人工衛星も受信できます。
これによって、標高の情報が格段に信頼できるようになりました。
旧世代のGPSからPCにデータを転送するには
「GPSの高度を使う」ここにチェックは入れませんでした。
頻繁にゴースト電波を受信するので、高度情報については信頼できないのが実情でした。
新しいGPSではそのようなことは考慮する必要はないと思えます。
「GPSの高度を使う」ここにチェックを入れることにします。
今後は、GPSが獲得した高度を利用するつもりです。
実は、GPSだけではなく、地図の方にも問題があるのです。
新しい道が出来ていても地図にはなかなか反映されません。
谷を跨ぐ橋を渡るのに、地図に投影すると、橋の上ではなく、谷底を進んでいるように表現されます。
ダムの堰堤を進んでいるのに、地図では堰堤の底にいると表現されます。
登山のコースではひたすら地面を歩くので問題はありませんが、自転車の軌跡ではよくあることです。
橋や堰堤などでは、その度に、高度を編集して、かなり補正を入れて使っていました。
シコシコと書き換え作業を丹念にやっていました。
つい最近の2回分、新しいGPSを使いながら以前のやり方を踏襲していました。
GPSが新しくなっても、なかなかこれまでの癖は変えられないもんです。
次からは、新しいGPSが獲得した軌跡・標高をそのまま使うつもりです。
谷間に架かる橋を渡る空中コースを行くつもりです。
どんなログが獲得できるか楽しみです。
大きく螺旋のループを描く奥出雲おろちループですが、編集するのが面倒、と避けていました。
しまなみ海道でも、橋の上の高度をキャッチしているとは限りません。海面かもしれません。
二次元の位置関係なら地図は正しいが、三次元なら怪しいだろうと疑うべきです。
新しいGPSならこんな場所でも充分対応できるはずです。
次回に行くのはここではありませんが、いずれここを自転車で通ってみるつもりです。
地道でもタイヤの轍にはバラスを埋め、グレーダーで道を平坦にして、自動車が通りやすいようにメンテナンスしてある。植林の間伐をやっているが、林業会社の手によるものだろうか。
だいぶ上まで登ってきた。送電線鉄塔が見えている。そうだろう、頂上直下で送電線の下を潜るのだよ。間違えた道で、送電線に出会った時点で間違いに気が付かなきゃならなかったのだよ。
環境保護運動に感銘して、送電線を親の仇のように語る人々がいる。
自家発電して電力会社の電気のお世話になっていない人なら語ってもええよ。電力会社の電気を使いながら、送電線が自然破壊だの景観の破壊だのと語るのは自己矛盾だと気が付いてほしいね。
わたしにとってはね、送電線で自分がどこにいるのか、どの方向を目指しているのか、重大なメルクマールになるのですよ。
山上に鉄塔があるのが見える。へぇ、地図には書いてはないが、アンテナが頂上に立っているのだ。
そうか、道のメンテナンスをしたのはアンテナを保全するためにトラックを頂上に運ぶためなのだ。森林の間伐伐採のためではないのだ。
最後の道が急な坂で、タイヤが滑らないようにコンクリート舗装してある。
頂上まで登ったぞ。通信塔があって、フェンスで囲まれて中には入れない。施設の名前が書いてない。警察無線か自衛隊の無線か、テロリストに所在を教えたくない施設なんだろうね。
えぇと、三角点は、と。うろうろ探して、あった、あった、笹に埋もれて三角点を見つけた。
編集が終わりました。
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「おっさん問答1おっさん傍聴にいく!」北尾トロ・下関マグロ ジュリアン
サブタイトルに、最近の裁判所でのあれやこれやをグダグダ語ってみる。
新書版で、おっさん問答のシリーズです。これが1、続いて糖尿についての2があるようです。
内容を語ってもしょうがないので、周辺情報から。
北尾トロ氏には、「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」のベストセラーがあります。
文春文庫に収録されているそうです。
裁判傍聴記というジャンルを開拓し、一番面白いと定評を得ています。
すんません、下関マグロ氏については何も情報がありません。
この本では出番が少ない。これで共著と言われてもなぁ。
トロ・マグロ、漫才コンビみたいですが、どういう関係なんだろ。
2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1706ページ
ナイス数:43ナイス用心棒血戦記の感想
浪人がやくざの抗争に助っ人に出る、そんなお話しだろうと、気軽に手に取りました。違った、某藩のお家騒動でした。次席家老が自分の息子を藩主の息女に婿入りさせる。それに対抗して、対抗勢力は藩主の弟家から養子をもらう。その若君を暗殺しようとする、片や、必死に守る。そんな戦いに雇われて助っ人する、そんなお話しでした。ムチャクチャな設定だな。ありそうもないお話しが繰り広がっていて、ま、読み続けることは読み続けましたがね。ちょっとツライ。マンガ劇画の原作者に転進したらいかが。テレビゲームの構成作家に転職したらいかが。
読了日:10月28日 著者:鳥羽亮
猟師になりたい!の感想
著者は、東京でミニ雑誌を編集出版し、モノカキでもある。東京を脱出し、信州に移住した。仕事の本拠は東京にあるので、妻と娘は松本に残し、金帰月来、週末は松本に帰っている。山が近いので、猟銃を撃ってみたくなる。狩猟免許を取った。講習通い、試験を受けるくだりなど、笑ってしまう筆のさえだ。空気銃を買った。平日は本人は東京にいるので、松本の自宅に散弾銃、ライフル銃を置くことは危険きわまりない。たかが空気銃なのに結構なお値段がするのだ。中古を安く手に入れた。猟師初年度、一羽も回収できなかった。二回ほど当たったが、傷を負
読了日:10月26日 著者:北尾トロ
喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)の感想
筆者は、学術書ではなく、一般書として書いた、と述べているが、いえいえ、かなりな教養書です。室町時代の民法・刑法、訴訟法について述べたものです。室町時代のひとびとは、現代人よりはるかに誇り高く激越だった、彼らの公平を求める心は今以上でした。天下の法として、喧嘩両成敗の基準があります。もちろん、武士と召使いの間には差があり、両者の平等を求めるものではありませんでした。室町殿には、裁定を下したい意識があり、喧嘩両成敗とは違う基準で裁判をしたがりました。室町殿から秀吉の世になり、喧嘩両成敗基準より、行政の裁判が勝
読了日:10月25日 著者:清水克行
世界の辺境とハードボイルド室町時代の感想
[謎の独立国家ソマリランド][恋するソマリア]の著者、高野秀行、[喧嘩両成敗の誕生]の著者、清水克行、ふたりの対談の本。辺境の生き方は室町時代と似ている、これが対談のテーマです。そればっかりじゃないよ。辺境と室町時代との比較はぶどうの房のように一貫しているんだが、ぶどう一粒一粒の雑談トリビアが非常に興味深い。知的好奇心を刺激されて、次から次へとページをめくりたくなる。学術書は、検証して検証して、うるさいほど論理を詰めて書いてあるが、対談本は、思うところをズバズバ語るので、言い切ってしまうところがええとこ
読了日:10月19日 著者:高野秀行,清水克行
黄金の時の感想
父が死んで、息子は遺品の整理にかかる。PCの中のメールを読むと、父はアメリカで1Aで野球をやっていたことを知る。父は祖父と不仲で、逃れるためにプロ野球の世界に飛び込んだのだ。息子も父と不仲だった。父の意に反して作家と言う職業を選択した。作家としては、事実を知りたい経過を知りたい。アメリカに渡る。語り手は息子だが、この小説の主人公は父なのだ。1Aという世界は、メジャーに登るステップに過ぎないのだ。その中で、父は勝つための野球、チームプレーを目指す。父は夏の三ヶ月だけプロの世界に身を置いて、普通の世界に戻って
読了日:10月14日 著者:堂場瞬一
太閤の巨いなる遺命の感想
関ケ原で西軍の小西家は敗れて、彦九郎は商人となり、入り婿して、肥後屋彦九郎と名乗る。同じ境遇の入り婿がアユタヤ行方知れずになり、探しに来る。日本人の消息を求めて、印度洋アンダマン海の無人島に上陸する。そこには巨大なガレオン船が浮かんでいた。秀吉が生存中に、黄金を出して南蛮船を建造するように命じていた、その船が建造されたのだ。船頭は日本人でも、乗組員はポルトガル人が多く、ポルトガル人から操船を学んでいるのだ。徳川幕府は大阪を攻めるのが間近となっている。太閤の遺命で、江戸に回航して江戸城を攻めるか大阪城に上陸
読了日:10月7日 著者:岩井三四二
読書メーター
今まで使っていたガーミンGPSが、突然PCと接続できなくなりました。
接続できたり、接続できなかったり、不安定でしたが、とうとう完全に繋がらなくなりました。
GPSと結ぶUSBのドライバーが壊れたのかもしれません。
フィールドで得たGPSの軌跡をPCに転送できなくなりました。
PCで設定したウェイポイントもGPSに転送できなくなりました。
ううむ、どうにもならない、新しい機種を購入しなきゃならなくなりました。
[広島島根県境、浜田市役所旭支所から雲月峠](自転車篇)
http://sherpaland.net/bike/2015/bike-151029-kenkyo_ungetsu/bike-151029-kenkyo_ungetsu.html
これが新しい機種での最初のページです。
旧機種がetrex
新機種がetrex20xj
前の機種はざっと10年前に購入したものです。
両者の違いは、人工衛星の対応です。
旧機種はアメリカの人工衛星だけしか電波の把握ができませんでした。
新機種はアメリカに加えてロシアもOK、日本の人工衛星みちびきにも対応しています。
今までのログ軌跡は、同じ道を往復すると、コースが重なっていたりずれていたり、ま、こんなもんだろう、しょうがないな、と諦めていました。
新機種では、谷の崖沿いで電波の陰になる場所でもちゃんと把握してくれています。
往復の道がきちんと重なっているのです。
これには驚きです。
日本の人工衛星みちびきは準天頂衛星システムで、ただいま一基、今後、さらに3基打ち上げられて、4基体制で運用されるそうです。
そうなれば、常に天頂に人工衛星が存在するので、電波をロストしたり、ゴースト電波を受けて怪しげな軌跡を描いたりすることもなくなります。
最新の機種がetrex30xj、こいつは値段が高いので、その前に発売された、最新のひとつ手前の機種etrex20xjにしました。
良くない点は、使用説明書が理解しにくいこと。
こっちの教えてほしいことと、向こうの教えたいことが微妙にずれていて、もどかしい思いをしています。
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