与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記
「与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記」澤田瞳子 光文社
ここは東大寺の大仏を造営する現場です。
大勢の仕丁(しちょう)が国々から夫役(ぶやく)として懲されている。
造仏所の炊屋(かしきや)の飯はうまいと他の現場に鳴り響いている。
最初からの登場人物は、美濃の真盾(またて)近江の鮠人(はやと)石見の小刀良(ことら)
炊屋の炊頭(かしきがしら)は宮麻呂(みやまろ)仕丁頭が猪養(いのかい)
この面々でお話しを展開します。
大仏建立を志したのは、首(おびと)(聖武)天皇の発願によるものです。
行基が勧進して人材浄財を大仏に捧げています。
行基と宮麻呂とはかって何かの関係があったものらしい。それがお話しの芯になります。
日暮らし、日ごよみ、大仏造営の現場にはいろいろあるもんです。
それがお話しの芯をいろどります。
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