屋上のウィンドノーツ
「屋上のウィンドノーツ」額賀澪 文芸春秋
部活小説です。
給前志音は引っ込み試案のダメな女の子だった。
幼稚園の頃から人交じりしない志音を青山瑠璃は引っ張ってくれた。
段々重荷になってきた。中学から進学するとき、違う高校へ願書を出した。
離婚した父はバンドをやっていた。ドラムだった。
亡くなって、ドラムが志音のところにやってきた。
日向寺大志は吹奏楽部の部長になった。
ドラムがあれば吹奏楽の方向を変えられる。
給水塔の上でエアドラムをたたいている志音を発見した。
ここからは、完全に部活小説です。
読んでいて、実に清々しい。恋がどうの、犯罪がどうの、そのようなことは全然出てこない。
ここは茨城県が舞台です。
女子高生が自分のことを、おれ、と呼ぶので、ありゃまぁ、新鮮でした。
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