天空の約束
「天空の約束」川端裕人 集英社
10篇の短編から成り立っています。
各章それぞれで主人公が違うんですよ。
読んでいるうちに段々解って来た。これは、ある特殊能力を持った一族の物語なのだ。
雲を読めること、雷を読めること、気象について予知能力があること。
現代だけではない、前の大戦当時でも、その能力を戦争に使おうと集められていた。
最初に掌編がある。そこには全体の展開を暗示することが書いてあった。
最初の数篇は何を語ろうとしているのか、ぬるいと感じる。
八雲助壱、これが全体を通じての主人公、名前に雲の字があるでしょ。
二篇目、最終篇で八雲助壱は登場する。
一番ちからを込めて書いているのは、戦争当時、子どもたちが廃校の分教場に疎開させられたことだ。
日本各地の雲一族の子どもたちなのだ。
長崎に集められて、8月9日に長崎の市内に向かう。
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