「大川契り 善人長屋」西條奈加 新潮社
地名の千七長屋だが、誰もが善人長屋と呼ぶ。
善人長屋どころか、店子は小悪党ばっかりなのだ。人殺しなどの大悪党はいない。
差配は質屋の千鳥屋儀右衛門、裏稼業は盗品売買、大家も店子も小悪党なのだ。
ただ一人、間違えて住み着いたのが加助、根っからの善人で、人助けに精を出しているのだ。
そのおかげで善人長屋と評判を高めている。
他の店子にとっては迷惑なことで、毎度毎度、加助のおせっかいのおかげで振り回される。
店子の表の稼業、裏の稼業、すりだったり、つつもたせだったり、ねたとりだったり。
巻末に、二話連続で、父母がどうして結ばれたかが明らかになる。うん、ええ話しだ。



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