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2016年1月 1日 (金)

12月に読んだ本

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2002ページ
ナイス数:50ナイス
http://bookmeter.com/u/37871/matome?invite_id=37871

■大村智 - 2億人を病魔から守った化学者
ノーベル賞受賞をあてこんだキワモノ出版かと思っていました。違った、初版が2012年で、むしろ受賞を後押しするような内容でした。なるほど、今までの学者の枠にはまらない学者なんですね。外国の製薬会社から資金援助を受け、特許を完成させる。その特許を資金援助会社に提供して、売り上げのロイヤリティを得る。大村方式と呼ばれるモデルケースを誕生させました。最初は大村研究室に資金が入る。契約を変更して、北里研究所、北里大学に資金が流れるように変更する。これでは、経営者としての活躍が期待されるのは当然です。そういう活躍の道
読了日:12月25日 著者:馬場錬成
http://bookmeter.com/cmt/52821917

■仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン
サブタイトルに内容が凝縮されています。ヤマトはセールスドライバーが配達するのが主流、佐川は下請けが運ぶのが主流、日本郵便は独自の配達です。問題は、競争のしすぎで運賃が下がり過ぎたこと。この運賃では、いずれ配送網を維持できなくなります。ここにはルポは出てきませんが、日本最大の宅配便の荷主はアマゾンです。あまりに安すぎて、佐川はアマゾンから撤退しました。アマゾンに限らず、大口荷主には割引料金が適用されます。限りなく安くするところに問題があります。ドライバーが疲弊することで、日本の宅配は成立しています。
読了日:12月19日 著者:横田増生
http://bookmeter.com/cmt/52679234

■うずら大名
若いころ、不動下道場に通っていた。門弟は次三男が多かった。誰もが婿養子を望んでいた。吉也は村名主の豪農に婿養子入りした。今では吉之助と名前を変えた。同じ門弟に有月がいた。今は養子入りして大名となっている。甥に藩主の座を譲って、大殿、隠居の身分である。そなた、大名貸しをせぬか。大名に金を貸すことになった。有月が愛玩しているのが、佐久夜、よく馴れた鶉なのだ。いつもは、ぽぽぽと鳴くのだが、時折、御吉兆、と声を張って鳴く。いやぁ、ええキャラクターを創作したねぇ。このキャラクター立ては斬新で、面白すぎる、類を見ない
読了日:12月17日 著者:畠中恵
http://bookmeter.com/cmt/52636426

■匠の技 伝統の左官技術―失敗を乗り越えて50年
著者が語る。話し相手は編集者ですが、この編集者、左官に造詣が深い。テープ起こしというか、トリテキというか、そういう形での本の作り方です。わたしの子どもの頃は壁を塗る現場はいくらでもありました。今は、左官が働いている建築現場は見ることがありません。こまい、壁の芯で割竹を組み縄を巻いたものです。それに壁土を塗って行きます。すさ、稲藁を5センチ3センチに切り刻んだもの、壁土に混ぜて接着力を上げます。解らなかったのが水引、水の引き方でした。壁土が乾いて行く、あるいは、なかなか乾かない、そのへんの加減のことでした。
読了日:12月13日 著者:中嶋正雄
http://bookmeter.com/cmt/52539273

■大川契り: 善人長屋
千七長屋だが、誰もが善人長屋と呼ぶ。善人長屋どころか、店子は小悪党ばっかりなのだ。人殺しなどの大悪党はいない。差配は質屋の千鳥屋儀右衛門、裏稼業は盗品売買、大家も店子も小悪党なのだ。ただ一人、間違えて住み着いたのが加助、根っからの善人で、人助けに精を出しているのだ。そのおかげで善人長屋と評判を高めている。他の店子にとっては迷惑なことで、毎度毎度、加助のおせっかいのおかげで振り回される。店子の表の稼業、裏の稼業、すりだったり、つつもたせだったり、ねたとりだったり。巻末に、二話連続で、父母がどうして結ばれたか
読了日:12月11日 著者:西條奈加
http://bookmeter.com/cmt/52490745

■天空の約束
10篇の短編から成り立っています。各章それぞれで主人公が違うんですよ。読んでいるうちに段々解って来た。これは、ある特殊能力を持った一族の物語なのだ。雲を読めること、雷を読めること、気象について予知能力があること。現代だけではない、前の大戦当時でも、その能力を戦争に使おうと集められていた。最初に掌編がある。そこには全体の展開を暗示することが書いてあった。一番ちからを込めて書いているのは、戦争当時、子どもたちが廃校の分教場に疎開させられたことだ。日本各地の雲一族の子どもたちなのだ。長崎に集められて、8月9日に
読了日:12月9日 著者:川端裕人
http://bookmeter.com/cmt/52446040

■刑事群像
警視庁捜査一課シリーズがあって、大河内茂雄のシリーズと庄野樹のシリーズがあります。全部は読んでいないが幾つかは読んでいます。女が殺されて真っ裸で道のガードレールにもたれているのが発見された。それから幾つも死体が発見されます。シャブ中の男女、元刑事。女殺しを捜査していて、2年前のマネーロンダリング事件、海外での裏金操作事件が浮かび上がってきます。刑事群像と題名にあるように、捜査一課の某班と某班が先を越したり越されたり、ここでは協力する姿を書いています。事件のことはダイジェストしにくい、刑事の誰かに感情移入
読了日:12月1日 著者:香納諒一
http://bookmeter.com/cmt/52260324

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