残り全部バケーション
「残り全部バケーション」伊坂幸太郎 集英社
最初は、離婚した夫婦と娘が見知らぬ男と出かける、離婚記念の食事をする、そういう出だしなんですよ。
お話しは時間を行ったり来たり、今は誰かの小学校時代の物語にいる。
半分以上ページが進んでいるのに、この小説の主人公が誰なのかもわからない。
場面場面はとても面白いんですよ。そりゃもうクスリと笑える。
読みながら、先のお話しが読めないよ。このお話し、どこへ誘導されるんだろう。
マクラが印象的だったので全体像を見誤った。
主人公はこっちが本命だったのだ。
終末は思いも寄らない大団円で、出だしとの整合性もピッタリで、ははぁ、こういうお話しだったのかい。
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