地に巣くう
「地に巣くう」あさのあつこ 光文社
バッテリーなどの少年小説・スポーツ小説とは大違いです。
読んでいて、体温が下がって行くんですよ。
八丁堀の同心小暮信次郎、手下の伊佐治、岡っ引きの尾上町の親分さんで通っている。
その同心新次郎が襲撃されるところからお話しが始まる。
折しも、島帰りの前科者が大川で殺されて浮いていた。
ここで、小間物問屋遠野屋の旦那、清之介が登場する。
シリーズものなんですね。弥勒シリーズ第六巻。
前の巻を読んでなきゃ、二人の関係があまりに出し抜けすぎる
事件は20年前、新次郎の右衛門が関係している、と判る。
事件は血の気混じりなんですがね、登場人物が冷めているので、興奮することなく読み終える。
あさのあつこの別の側面なんですね。
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