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2016年3月 1日 (火)

ヨイ豊

「ヨイ豊」梶よう子 講談社
幕末の絵師の世界です。
江戸の絵は、肉筆の絵もあるにはあったが、主流は刷物です。
画工がいて、彫り師がいて擦り師がいて、版元から売り出されるわけです。
歌川豊国、三代目のところに清太郎は入門した。
実直を買われ、師匠の娘を嫁に貰い、師匠の前名の国貞を襲名した。
弟弟子に八十八(やそはち)がいる。
腕は達者だが、行状は破戒的で、当時の絵師の悪いところの代表のようなものだ。
江戸が東京に変わる頃、清太郎は歌川豊国を襲名することを決心した。
卒中を患って、右腕が動かなくなった。
版元の間では、ヨイヨイ豊国、ヨイ豊と蔑まれていた。
すごいね。差別語丸出しじゃないか。
差別と糾弾するなら来い、と作家の意地が見えてますね。
ただね、病気になるのは最後のことなんですよ。
お話しの最初から、ヨイ豊とは何だろ、と不思議でしたが、
最後の最後でやっと題名の意味が明かされる、取って付けた感じは免れないです。
江戸から明治に変わる時代の絵師の世界の群像です。

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