2月に読んだ本
2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2449ページ
ナイス数:68ナイス牛を飼う球団の感想
小説のようなタイトルですが、ノンフィクションです。独立リーグで、四国アイランドリーグ、高知ファイティングドッグスのことです。球団を始めたが、倒産しそうになって、高知県人ということで、オーナーに就任して球団を救済することになりました。人脈を使って、同級生を社長にしたり、弟を引き込んだり、人材には恵まれました。球団の事業として農業もやります。野球の選手も田畑に出ます。農業高校のバザーで子牛が売りに出ました。それを買います。肉牛として、育てて二年後には売りました。営業努力で毎年の赤字が黒字に変わりました。
読了日:2月24日 著者:喜瀬雅則
鴨川食堂おかわり (小学館文庫)の感想
鴨川食堂ってシリーズになっているんですね。短編集、京都の東本願寺の近くで、看板を出していない、民家と違わない食堂。食堂であり、探偵社でもある。「鴨川食堂、鴨川探偵事務所、食捜しします」思い出の食を捜してほしい、との依頼で、食捜しする。今、NHKBSでテレビドラマ化しているようです。ショーケンが好みじゃないので、テレビドラマは見ていません。[海苔弁][ハンバーグ][クリスマスケーキ][焼飯][中華そば][天丼]それぞれが探しものです。それぞれが昔々の思い入れがあって、なかなか深いのです。
読了日:2月19日 著者:柏井壽
当確師の感想
聖達磨(ひじりたつま)は当確師を名乗っている。99%の確率で候補者を当確に導くのだ。プロローグに中小都市の市長選挙がある。ここで技を奮って期待を盛り上げる。舞台は日本有数の大都市、高天市の市長選挙、現職の市長は圧倒的でつけこむ余地はありそうもない。そこへ対立候補を担ごうというのです。当確師の出番です。で、選挙の結果は、読む前に予想した通りの結末です。そんなので面白いのか。面白いのです。真山仁は「ハゲタカ」に尽きる。その後の作品は好みじゃない。久しぶりにヒット、この「当確師」はわたしの好みのストライクゾーン
読了日:2月17日 著者:真山仁
犬の掟の感想
波多野と松本は警視庁同期だ。波多野が倉庫で犯人を追い詰め、逆襲されて、拳銃で狙われた。そこへ、松本が飛び込んで、犯人を撃って波多野を救い出した。あれから七年後、波多野は蒲田署の刑事、松本は本庁捜査一課、やくざの代貸が殺された事件を追う。それぞれ別の捜査をする。波多野は蒲田署での捜査をする。松本は特命で捜査をする。ふたつが切り替えながらお話しが進んで行く。読んでいて、途中に挟み込まれる細々したことに引き込まれる。やくざと半グレ、へぇぇ、棲み分けと対立はこのように出来ているのか。最後は、思いもよらない終り方に
読了日:2月15日 著者:佐々木譲
鬼忘島: 金融捜査官・伊地知耕介の感想
新設銀行での内紛ですね。最初は中小企業の為にと目的があった。ヤクザの金が入り込んで、目的が違ってしまった。役員会の描写が銀行とは思えないのですよ。どこかの消費者金融の役員会の描写かと思った。役員の一人が失踪した。沖縄の鬼忘島に逃げて行ったのですよ。銀行と闇の勢力は追いかけて行く。おいおい、金融調査官・伊地知耕介はどうしたの。凄い傍流の人物です。いなくてもストーリーが成立するほどの影の薄さです。この次は、金融調査官・伊地知耕介がちゃんと活躍するお話しにしてほしいもんです。江上剛の金融小説とはえらく違います。
読了日:2月14日 著者:江上剛
マリアビートル (角川文庫)の感想
殺し屋がぞろぞろ出てくるお話しです。「グラスホッパー」の続編と言うか、シリーズものです。東京駅発盛岡行の新幹線、「はやて」の社内の中のお話しです。大金を運び、大ボスの息子を連れて行くのだが、金を失い、息子は殺されてしまった。この列車の中には何組もの殺し屋がいます。中でも最悪なのが、中学生、こいつが一番タチが悪い。読者を翻弄しながらお話しは進んで行きます。よく飲み込めないまま、消化できないまま、進んで行きます。読者は数ページ読んで、本を閉じる程度しか抵抗できない。どうやら盛岡駅に到着したら、解決するみたい。
読了日:2月8日 著者:伊坂幸太郎
タヌキ学入門: かちかち山から3.11まで 身近な野生動物の意外な素顔の感想
シカと植物群落との関係を研究するのが得手のようです。当然、シカ、クマ、タヌキなどとも親しい。根が真面目な人なんでしょうね。懸命に面白くしようと筆を掻き立てているが、面白くない。東北大学で学んで研究生活に入ったのだそうです。後に東大で教授してます。東日本大震災が起きました。海岸は津波で破壊され、植物は塩害で枯れました。タヌキの溜め糞があると聞き、調査に赴きました。植生は回復し、タヌキも戻ってきました。巨大堤防を築く工事が進行し、溜め糞は重機で蹴散らされました。タヌキは再び海岸から追い払われました。
読了日:2月1日 著者:高槻成紀
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