タックスヘイヴン
「タックスヘイヴン」橘玲 幻冬舎文庫
シンガポールの高級ホテルのベランダから日本人が落ちて死んだ。
事故か事件か自殺かわからない。
死んだ日本人は証券ブローカーで、自分でファンドを運営していた。
彼は顧客の銀行口座から大量に金を盗み出していた。
高校の同級生という縁で、未亡人、失業翻訳者、投資コンサルタントが連帯して動くようになる。
消えた金を探すのが筋書きです。
大物政治家、政治家の個人秘書、スイスの銀行のシンガポール支店の幹部、武闘派ヤクザ、中国のマフィアのボス、シンガポールの警察官、日本の検察官、いずれも一癖ある面々が暗躍します。
タックスヘイブンのこと、外為はどのように動いて行くのか、スイス銀行の口座はどのようにして動かすのか、へぇ、そうなの、知らないことが一杯です。
知らなくてよろしい、理解しなくてもよろしい、金の動きの仕組みはどうなっているのか、こういうところが面白いのです。
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