情け深くあれ 戦国医生物語
「情け深くあれ 戦国医生物語」岩井三四二 文芸春秋
連作短編集です。
丹波で中堅の家だったが、内紛で一家ばらばらになってしまった。
今は、曲直瀬道三のもとで医者の道に進んでいる。
織田信長と足利義昭の間は手切れになって、上京一帯は焼け野原になった。
明智光秀の知己を得て、丹波で医者を開業することになった。
故郷であるから、父と別の中堅が斬り合いになったなった事情を調べたくなる。
そこの事情はストーリーのキーポイントなので、明かすわけにはいかない。
短編7篇なんですよ。
それぞれの篇で、患者と医者、病気と治療、これが面白い。
中風、瘧(おこり)、火傷、腫物、咳と熱、脚気、鉄砲傷、以上7篇。
患者と医者、患者と家族、それぞれに込み入った事情があるのですよ。
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