看守眼
「看守眼」横山秀夫 新潮社
短編集です。看守眼とは、トップの篇のタイトルです。
面白かったのは「午前五時の侵入者」
県警でHPの担当を命じられた。
ある朝、県警のHPが書き換えられているのを発見した。
すぐに対処して、取り繕った。
もみくちゃにされた。上層部のあっちを立てればこっちが立たない。
責任問題で攻め立てられた。
わたしがその立場にいたとしたら、いやぁ、大変だね、ぞっとする。
会社のHPのメンテを担当したこともあるわたしとしては、そんな目に遭うかもしれなかったのだ。
それぞれの篇がひりひりするような焦燥感に溢れていて、素直にページを繰ることができない。
6編のうち、2篇、主人公が気の毒で、途中で読むのを放棄してしまった。
どの篇かって?それは言えない。予断を持ち込むことになるから。
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