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2016年6月12日 (日)

お金の流れで読む日本の歴史

「お金の流れで読む日本の歴史」大村大次郎 KADOKAWA
サブタイトルに、元国税調査官が「古代~現代史」にガサ入れ
著者は元国税調査官、日本の歴史をお金を中心にして眺めている。
第1章、古代から日本は”技術立国”だった!
第2章、武家の台頭ーこれは社会経済の大変革だ
第3章、信長の関税政策、ザビエルの思惑、信玄の経済的ハンデ
第4章、「江戸時代が260年続いた」本当の理由とは?
第5章、明治維新を成功に導いた「お金の強い力」
第6章、日清・日露戦争、「戦費」はどう賄ったのか
第7章、太平洋”経済”戦争!当事者たちの懐事情は?
第8章、高度成長とバブルの”収支決算”をしよう
1章から5章まで、貨幣をキーワードに編集し直すと、切り口が鮮やかに見えてきます。
6章、そこでの小見出しをピックアップしてみますと
○明治時代の軍事費は「それほど高くなかった」?
○「少ない費用」で「強い軍」をつくる日本の方法
○軍費のほとんどを賄ったのは、なんと”酒税”
○実は豊かだった明治の国民生活
○ロシアと戦うために「国家予算の5割」を軍事費に
○無謀?「軍事費が3倍のロシア」に戦いを挑む
○日露戦争の戦費調達に奔走する高橋是清
○是清、イギリスでやっと予定の半額の公債を発行
○日本に加担してくれた「ユダヤ人銀行家」の功績
○緒戦の勝利で「日本公債の人気」が沸騰!
7章8章は読むまでもありません。知っていることの裏打ちです。
あとがきに代えて、ここでの日本経済の将来は極めて悲観的に見ています。
貧富の差が拡大していること。
資本逃避が外国に向かっていること。
日本型資本主義はもう成り立たず、グローバリズムの資本主義に置き換わったこと。

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