無私の日本人
「無私の日本人」文春文庫 磯田道史
磯田道史はNHKBS「英雄たちの選択」でMCをやっています。
論客たちの手綱さばきが見事です。
学者なのに、この篇では小説の仕立てになっています。
発掘した古文書を論文で発表したのでは影響が限られるが、「文芸春秋」で発表し、単行本化し、文庫本化するほうがはるかに広まることです。
「穀田屋十三郎」
仙台藩の宿場が寂れるので、大金を藩に貸す、その毎年の利息を宿場の下々にまで分配する。
それによって、宿場の負担を和らげて行く。
アイデアが浮かぶのは誰にでもあること、それを実現すべく行動する馬力は大したものです。
「中根東里」
儒学者として生き、学者で飯を食わず、市井に生きた。
「大田垣連月」
煎茶の急須の焼き物を作った。これは晩年のこと、晩年に至るまではいろいろ難儀がありました。
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