イスラム飲酒紀行
「イスラム飲酒紀行」高野秀行 扶桑社
著者は、冒険を旨とするルポルタージュ作家で、ドキュメントに有り勝ちなお堅い感じは全然無い。
戯文といってもええくらいの軽やかさだ。
イスラムの連中だって酒を飲むだろ。イスラムの国で酒を求めて突っ込んで行くお話しです。
パキスタン、アフガニスタン、チュニジア、イラン、マレーシア、トルコ、シリア、ソマリランド、バングラディシュ。
飛行機に乗る前に、イミグレ・税関で検査がある。酒瓶は持ち込んではいけない。
あれ、検査が緩いじゃないか。しまった、搭乗前に酒を捨てるんじゃなかった、むちゃくちゃ後悔する。
わたし、酒は全然ダメなので、酒飲みの気持ちが判らない。
判らないけれど、応援している。入れ込んでいる。
著者が身を挺して解明したこと、イスラムだって酒を飲む。禁止となっているけど、蛇の道はヘビ、抜け道はなんぼでもあります。
旅行者なのでハンデがあるが、到着したその夜になんとか酒を嗅ぎ当てているのは大したもんです。
コメント