広島はすごい
「広島はすごい」安西巧 新潮新書
広島県民は「群れない、媚びない、靡かない」と本の宣伝文句にあります。
そんなことはないよ、群れるし、媚びるし、靡きもするよ、とそこは疑問に思っていました。
読んだ後、取り上げようによっては当たっている、きわめて当り前の読後感です。
人国記、ケンミンショー、県民性を語る、社会面のような、文化欄のような構成かと思ったが、そこは日経新聞広島支局長。
企業分析、産業構造を語る本で、県民性がすごいと言っているのじゃない、企業がすごいと語っているのです。
戦前からの歴史伝統を語るところは、しょうしょう飽き飽きするが、そこは読み飛ばしましょう。
それぞれの企業の勃興期から成熟期を語るところは、なるほど、すごい、と納得します。
これ、シリーズ化できますよ。
「福岡はすごい」「北海道はすごい」「京都はすごい」
日経新聞○○支局長、似たものを書けば本になりますよ。
« W10とココログブログ | トップページ | 7月に読んだ本 »
コメント