アンと青春
「アンと青春」坂本司 光文社
「和菓子のアン」がありますが、そのシリーズです。
梅本杏子(きょうこ)はデパ地下の和菓子店でアルバイト店員です。
ここでは、アンコ、アンちゃんと呼ばれています。
短編集で5篇、軽いお話しが連続します。
愛だの恋だの憧れだの、そんなお話しが出ることは出るのですが、食べ物屋だものね。
故事来歴、有職故実、そういうことを知らなきゃ和菓子屋ではお勤めができない。
いや、知らなくてもできますよ。
知っていれば、こんなこと知らないだろう、の謎かけにも、売り子としてちゃんと答えられる。
うんちく話しじゃないか、業界の内輪話じゃないか。
そう言ってしまえば身も蓋もないが、そんなお話しは面白いじゃありませんか。
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