我ら荒野の七重奏
「我ら荒野の七重奏」加納朋子 集英社
市立中学校の吹奏楽部の親の会のどたばたです。
吹奏楽部の我が子が可愛い。
その中で、極端にエゴイストで強力なゴリ押し派と平凡な派とがいます。
そこでゴリ押し派に対抗するには智慧と勇気が必要になってきます。
親の会のやることのと言ったら、まぁこまごまといろいろあること。
夏のコンクールでもそうだし、年度末の定期演奏会でもそうです。
イベントに向けて、やらなきゃいけないことがなんぼでもあるんですね。
だんだんと混乱が深まり、結束が固くなるのが見て取れるでしょ。
作家の加納朋子、知らない作家だが、筆致は達者なこと。
ゴリ押し派のエゴイストぶりはグイグイ書き込んで、えげつなくて嫌になるほど。
合理主義のヒロインが旧来の慣習をズバズバ切って簡略に変えて行くところが爽快。
中学生、かわいい。
はぁぁ、ため息、親たるもの大変だねぇ。
章立てが面白い。
独奏(ソロ)
二重奏(デュオ)
三重奏(トリオ)
四重奏(カルテット)
五重奏(クインテット)
六重奏(セクステット)
七重奏(セブテット)!
エピローグ
章の名前と内容は関係ありません、これは彩りです。
もちろん、最後はめでたしめでたしです。
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