白樫の樹の下で
「白樫の樹の下で」青山文平 文芸春秋
武芸もの、剣術ものでした。
御家人で小普請組の身分、南割下水に住まいしている。
若侍の三人は佐和山道場の門弟で、常に三人で形稽古を続けている。
錬尚館という違う道場で、道場破りが現れたとき、門弟として立ち会う、助太刀を請け負っている。
ただし、負けてはならぬ、勝ってもならぬ、相手が身を引くように仕向けよ、あしらえよ。
世情、辻切りが横行している。
めったやたらに切り刻むので、大膾と名前が付けられている。
要は、辻切りを退治するお話しなんですよ。
なるほど、青山文平、武術ものも得意とするのだ。
ほれた、はれた、ドキドキする、そのあたりは清く流して書いてある。
こういう抑えた青春ものもええなぁ。
佐和山道場の庭に白樫の大樹があります。
題名の、白樫の樹の下で、そこから取って来たものです。
ストーリー全体とあまり関係ありません。
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