無料ブログはココログ

« 12月に読んだ本 | トップページ | 鬼はもとより »

2017年1月 2日 (月)

かけおちる

「かけおちる」青山文平 文芸春秋
阿部重秀は柳原藩の未だ郡役所の下僚に過ぎなかった。
門閥の娘を娶った。
過去に不義を働いた、と噂のある娘だった。
娘が生まれたが、それをおいて、某世話方と一緒に欠け落ちしてしまった。
めがたき討ちを果たして戻って来た。
その後は順調に出世して、執政の地位にいる。
鮭の遡上を引き込んで、藩の財政の助けになる目途も立ってきた。
巻末のあたりで、あの欠け落ちには、別の意味があったのだと告白される。
欠け落ちについては、出し抜けな感じはあるが、藩の財政について、藩上層部の行動・考え方について、大きく納得が行く。
欠け落ちなど、生々しいことを語りながら、きわめてサラサラとお話しが運んで行く。
武士が武士らしく生きていくには、これを語るには、硬い筆致でなければならん、のだろうなぁ。

読書メーター

広島ブログ

« 12月に読んだ本 | トップページ | 鬼はもとより »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 12月に読んだ本 | トップページ | 鬼はもとより »

最近のトラックバック

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31