闘うもやし
「闘うもやし」飯塚雅俊 講談社
サブタイトルに、 食のグローバリズムに敢然と立ち向かうある生産者の奮闘記
著者の肩書は、埼玉県・深谷のもやし屋
父がもやしの製造を始めた。
最初は儲かっていた。
ミャンマーのブラックマッペを使ってもやしを作っていた。
中国産の緑豆を使ってエチレン(ホルモン剤)で太いもやし苗を作るのが一般的になってきた。
それ以前は、もやしはワンパック30円から40円で売られていた。
値崩れして、18円でスーパーで売られるようになってきた。
その風潮には乗らずにいたら、次々と取引先を失ってきた。
父が脳梗塞で倒れ、社長を引き継ぐと、1億2千万の借金があるのがわかった。
そこからは家族経営、細々と家業を続けて行くのが精一杯だった。
遂には、目玉セールに使われて、9円で売っているのも現れた。
地産地消、埼玉産地の豆を使ってもやしを作り始めた。味で勝負。
評判を呼んで、某デパートでワンパック150円で売り出した。売れております。
地元深谷で、日本最大のスーパーの深谷店で、通常価格で売り始めた。売れております。
まだ大きな売り上げには至らないが、希望が湧いてきた。ここに方向がある。
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