深山の桜
「深山の桜」神谷正成 宝島社
陸上自衛隊の戦車の小説、「七四」を読みましたが、その前作です。
小説を書き始めた一作目です。
舞台は南スーダン、PKOで自衛隊は南スーダンに派遣されています。
最初は、自衛隊員の私物がなくなってその捜査から始まります。
小銃弾が42発なくなった。
これは本気で探さなきゃなりません。
東京市ヶ谷の中央警務隊から一等陸尉が派遣された。
あとは怒涛の展開です。
反政府軍が押し寄せてくる。
戦車が狙っている。
ストーリーを追うのはほどほどでよろしい。
南スーダンとはこんなところなのか。
自衛隊の駐屯地ではこんな日常を送っているのか。
指揮命令系統はこんな風になっているのか。
筋よりも情報を読み取るほうが面白い。
最初は、小説を読んでいるはずだったが、ルポルタージュを読んでいる気分になってしまった。
あれを見よ深山の桜咲きにけり真心尽くせ人知らずとも
出し抜けに和歌が出てきます。
これが題名の由来のようです。
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