姥捨て山繁盛記
「姥捨て山繁盛記」太田俊明 日本経済新聞出版社
50年前、土石流で村が壊滅した。
壊滅した村にダムが建築予定されている。
ダムの補償金で村の上部には有料制の介護施設ができている。
主人公がそこの施設に入所して来た。
なんとなく谷底に来てみて驚いた。
ぶどう畑がありワイナリーがあり、ジャムを作っている工房がある。
どれも一級品で、求めに来てくれる客もいるのだ。
村八分どころか、村十分で、村からはなんの支援もなく、電気も自家発電なのだ。
理由は、ここがダムに反対していること、ダムの水没地域に住まいしていることで、ダム建設の支障になるからだ。
次第に主人公はこの地区に肩入れし始める。
レストランを開いて、職人を呼んでパン工房も始める。
姨捨て山が次第にちからを盛り返してきた。
後半は、ダム建設をはかるボスとの攻防、勝ちます。
最初は、姨捨て山伝説、介護老人ホーム、うっとうしいお話しじゃないかい。
いいえ、元気になるお話しです。
こんなお話しばっかりならええのにね。
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