財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済
「財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済」上念司 講談社+α新書
去年の9月の出版ですが、その当時、書評で好評を得ていました。
それほどの本なら読みたいな。今回、手に取るチャンスが到来しました。
まえがきに言いたいことは全部尽くされています。
日本政府はGDPの二倍の借金を抱えており、その金額は1000兆円。
日本は破産するかもしれない。
いいえ、日本政府は700兆円もの資産を持っている。
そもそも、国債は償還しなくてもええのだ。永遠に借り換えればそれでええのだ。
2%のインフレでもよろしい、インフレ政策を実施すれば、国債は勝手に償還できるのだ。
まえがきから本文に入りましょう。
Q日本政府に資産があるといっても、それは道路や空港など固定資産がほとんどで、すぐには換金できませんよね?
Aいいえ、七割がたは金融資産なので、すぐに返済できます。財務省が発表している「日本国のバランスシート」を見れば明らかです。
Q日本の政府は膨大な借金を抱えているといわれますが、これは完済しないといけないのですか?
Aいいえ、実は返す必要はありません。
Q日本の借金は1000兆円以上だと危機を煽る財務官量は、経済のプロなのですか?
Aいいえ、ほとんど法学部出身です。先進国でも発展途上国でも普通、経済のテクノクラートは経済学博士号を持っています。
Q前問に関連しますが、さすがに新聞の経済部の記者は、経済のプロなのですよね?
Aいいえ、社内の異動があったり、10年もするとデスクとして編集作業に当たるようになるため、経済分野のプロの書き手に育つのは困難です。
Q格付会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によると、日本国債の格付けは「シングルA+」で、すでに中国や韓国より下です。これ以上格付けが下がると国債の買い手がいなくなって、日本は財政破綻するのですか?
Aいいえ、むしろ格付会社のレーティングを信用している人は誰もいません。けしからんことに、かってある格付会社が、発行されてもいない日本国債を格付けし、財務省から抗議され、謝罪したことがあります。
この後、怒涛の展開が続きます。
なるほど、わたしは、財務省と大新聞に刷り込まれていたんだなぁ、嘘を教え込まれていたんだなぁ、と目が覚めました。
これからは、新聞を読むにも、そのまま受け入れることはなくなるでしょうね。
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