罠に落ちろ 影の探偵'87
「罠に落ちろ 影の探偵'87」藤田宜永 徳間書店
時代は1987年、携帯電話はない、自動車電話の時代、コンビニはない、コピー機は普及していない。
連絡を取り合うことが難しい時代のお話しです。
事務所も持たない影の探偵「影乃」、ちゃんと事務所を持っている探偵の唐渡美知子、この事件ではタイアップしている。
美知子が受けたのは蔵主グループの会長からの依頼。
影乃が受けたのは、父親を殺したのは誰かを突き止めること。
両者がこんぐらかってお話しが続いて行きます。
最後読み終わって、ははぁ、なるほど、と振り返れるが、読んでる最中は、これ、なんのこと。
お話しの展開から置き去りにされて、前後の状況を把握出来ないまま読み続けることになります。
なるほど、ええなぁ、携帯電話があれば即座に連絡ができる。
時間を置かなきゃ連絡ができない時代を選んで舞台にしたのは正解だなぁ。
« 今度は登れた、世羅の高山 | トップページ | 夜明けまで眠らない »
コメント