道具屋殺人事件 神田紅梅亭寄席物帳
「神田紅梅亭寄席物帳道具屋殺人事件」愛川晶 原書房
中編3篇です。「道具屋殺人事件」「らくだのサゲ」「勘定板の亀吉」
落語家で二つ目、寿笑亭福の助、その妻、亮子、今の師匠の寿笑亭福遊、前の師匠の山桜亭馬春、神田紅梅亭のお席亭、主要人物はこんなところです。
師匠が違うのは、前の師匠が脳血栓で倒れて、止むを得ず、別の師匠をお願いしたわけです。
勘定板、らくだ、勘定板、どれも落語の題名です。
事件が起きる、みんなが困る、前の師匠は房総半島の先の館山に転居してしまった。
そこへ相談に行くと、解いてくれる。的確なヒントをくれる。
安楽椅子探偵というのがあるが、正にそれ、ええとこ突いてくれるのです。
筆者は落語の業界についてメチャメチャ詳しいなぁ。
落語家崩れではないけれど、大学時代、落研にいたそうです。
落研と言っても所詮アマチュア、それでいて、業界の慣行、空気にべらぼうに詳しい。
いっぱしのインタビュー程度では掴めないところを掴んでいます。
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