黒い紙
「黒い紙」堂場瞬一 角川書店
長須は神奈川県警をやめた。
やめて、TCRという会社に拾ってもらった。
企業の危機管理専門の会社で、警察のOBが設立した会社なのだ。
最初の仕事は、テイゲンという総合商社への恐喝事件。脅迫状が届いた。
30年前、糸山会長は旧ソ連のスパイだった。
戦闘機が不時着して、操縦士はアメリカに亡命したが、その事件に絡んでいる。
第2便で、10億円を要求している。
この件の担当者として長須が指名された。
30年間の事件と、ただいま現在の事件と、両方の真相を探らねばならない。
次第に、警察官から民間の調査マンへと生まれ変わって来はじめた。
警察小説でもない、探偵小説でもない、警察OBが働ける隙間産業でのお話しですねぇ。
題名の黒い紙、黒い紙が出て来るわけじゃありません。
全体的なイメージ、雰囲気を示しているのだと思います。
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