喧嘩(すてごろ)
「喧嘩(すてごろ)」黒川博行 角川書店
毎度お馴染み、建設コンサルタント二宮とやくざの桑原の疫病神コンビです。
前作「破門」で桑原は二蝶会を破門されてしまった。
この篇では、代紋の支え無しでシノギを渡世して行きますが、苦しいなぁ。
今回、二宮が受けたサバキは、府会議員の選挙でやくざに票の取りまとめを頼んだ。
もめたので、丸めてしまうツテはないかという依頼だった。
桑原が聞きつけて、国会議員の私設秘書、そこへ食い込んでシノギにしていく、そういうお話しです。
すてごろとは、素手での喧嘩ということで、すてごろあり、ヤッパ、ドスでのやりとりあり、極めて満足の行く展開になっております。
最後、破門は解ける気配です。
次作では、二蝶会へ無事復帰して更なる活躍が期待できるでしょう。
二宮、40歳、桑原、41歳、へぇぇ、中年なんだ。
知り合ってから5年の歳月が過ぎた、のだそうです。
5年間のお付き合いが濃いよなぁ。
暴対法でヤクザが苦しくなっているのは桑原もよく知っており
二宮も建設現場でのヤクザのサバキも減って来て、将来、暗いよなぁと嘆いております。
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