7月に読んだ本
7月に読んだ本を纏めるのを忘れていました。
それはね
7月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2080
ナイス数:53
もっとヘンな論文の感想
学会の論文集とか大学の紀要から選び出したものじゃないです。卒業論文、アマチュアの研究会の発表雑誌、業界の定期不定期刊行物。卒業論文など、外部の無関係者が読むなどあることではないよね。書く人も書く人だけど、そんな埋もれたおタカラを掘り出すほうも掘り出すほう。ヘンな論文シリーズで、2冊目だそうです。著者は、オフィス北野所属の芸人で、大学講師でもあるそうです。振れ幅も広いし、視野もめっちゃ広すぎるなぁ。
読了日:07月28日 著者:サンキュータツオ
アノニムの感想
アノニマスというネット集団をご存知でしょう。それと同様な匿名の集団です。a の字に、打ち消し線を入れて、チームのマークにしています。盗まれた美術品をサルベージして、持ち主のところへ返すのが仕事。無償の行為です。メンバーのそれぞれは、業界のスペシャリストだが、盗み返す時だけ集合する。ゴレンジャーならぬハチレンジャーとでも言えばよろしいか。なんとか戦隊とでも言いましょうか。もともと、原田マハは美術界の出身で、舞台としてはよく知った世界なのだ。読者側としては、珍しい展開で、びっくりしますねぇ。
読了日:07月27日 著者:原田 マハ
システムを「外注」するときに読む本の感想
普通のノウハウ本じゃありません。ドラマ仕立てになっています。ベンダーに、任せたよ、良きに計らえ、これは絶対にやってはいけません。相手はプロだから智慧があるだろう。いいえ、社内に詳しい社内の人間でないと肝心なことが置き去りにされます。ベンダーとは何事、自動販売機への缶の詰め込みマンではないんだぜ。読んでいると、ベンダーとはよう言うた、ひな形があって当て嵌めている、だから個別の実態に沿わなきゃならんのだ。社内でも、システム管理者に丸投げして、関わらない連中が大勢います。何社ものドラマを繰り広げます。
読了日:07月24日 著者:細川 義洋
学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方の感想
サンキュータツオとは、芸人で大学の講師、またまた振れ幅の大きい人だな。[岩波国語辞典][新明解国語辞典][明鏡国語辞典][集英社国語辞典][新潮現代国語辞典][ベネッセ表現読解国語辞典][角川必携国語辞典][新選国語辞典][三省堂国語辞典][日本語語感の辞典][基礎日本語辞典]国語辞典がこれほどあるとは知らなかった。第一章と第二章で、繰り返し、それぞれの辞書について語っている。著者は辞書は二冊持て、と語っている。一冊目は、岩国か新明解、二冊目は、ベネッセ。語感の辞典、基礎日本語も捨てがたいと語っている。
読了日:07月14日 著者:サンキュータツオ
家康の遠き道の感想
徳川家康の、関ケ原以後、江戸幕府を開いて以降、大坂冬の陣夏の陣までの物語です。最初は、ポルトガル、イスパニア、オランダ、イギリスなどの商船のお話しです。おや、貿易のお話し、キリシタン問題のお話しか、と読み始めますが、そこは長いマクラでした。そこからはよく知ったお話しが繰り出されるが、マクラのほうがはるかに面白い。イギリス船から艦載の大砲を買うことに集約します。これが大阪城に遠距離から撃ち込む城崩しの大砲です。豊臣家が屈して、臣下に直るならそれもよし、あえて楯突くなら滅ぼすまでよ。家康の寿命との競争です。
読了日:07月12日 著者:岩井 三四二
踊れぬ天使 佳代のキッチンの感想
佳代のキッチンシリーズ三作目です。いかようにも調理します、この看板を出してキッチンカーで全国を巡っている。材料を客から預かって、客の希望通りに調理して渡す。シリーズ全部その流れです。金沢、藤枝、佐渡、大泉町(ブラジル人の街)、山形、稚内。松江の出資者との約束で、佳代のキッチンに賛同する人には、その地で佳代のキッチンの分店を開いてもらう。フランチャイズなどではない。それぞれ独立独歩の店を開いてもらう。中には、店を開くという申し出を断るケースもあります。どの篇も、ほっこりしみじみ心が潤ってきます。大人の童話だ
読了日:07月06日 著者:原宏一
勇敢な日本経済論 (講談社現代新書)の感想
高橋洋一とは、元大蔵省官僚で、現職は嘉悦大学教授。ぐっちーさんとは、山口正洋が本名、ぐっちーさんはネットネーム。10年前まではフリーのHPを出していた。有料のメルマガに変更したので、追っかけはそこまで。この本は対談の本で、理論派と実践派が、それぞれの分野でアプローチしているのだ。高橋洋一はテレビ出版物でよく見るでしょ。グッチーさんは、銀行家投資家の側に立って、コンサルタントの立場で、ものを語る。真面目な本だと思うでしょ。基本は真面目だけどね、元気づけられる本、冗談が過ぎてところどころワハハと大笑いできる本
読了日:07月04日 著者:高橋 洋一,ぐっちーさん
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