応仁の乱
「応仁の乱」呉座勇一 中公新書
ベストセラーになりましたが、えらく地味な本です。
これがベストセラーになるとは、驚きです。
半分近くまで読んで、ローカル新聞の記事を読んでいるような気分になります。
飽きてしまって、パラパラと先のページを読んでみたり、また引き返して見たり。
全部最初から最後まで通して読まなきゃ理解できないものとは違うようです。
それもそのはず
「経覚私要抄」「大乗院寺社雑事記」を読み解いたものです。
応仁の乱についての、通説、概説については、はじめに、ここにあります。
本文は、極めてローカルな地点からの観察記です。
経覚も尋尊も興福寺の僧侶で、前者は経覚のメモ、後者は尋尊のメモです。
大部分は身辺雑記ですが、京の都の消息などが折に触れ書いてあります。
正直な感想や、うわさ話などもあって、応仁の乱とはどういうものか判ります。
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