連鶴
「連鶴」梶よう子 祥伝社
れんづると読みます。一枚の紙に切れ込みを入れて、何羽もの鶴を連ねて折る折り鶴のことです。
幕末の桑名藩、会津藩は京都守護職、桑名藩は京都所司代、両藩は連携して京都警備に付きました。
会津藩については多くの小説が書いてあるが、桑名藩についてはほとんど語られることがない。
梶よう子が小説に書きました。
兄は佐幕、弟は勤皇に付いて、別々の道を行きます。
大政奉還後の、鳥羽伏見の戦いのちょっと前から、戦いに負けるまでのわずかな期間のことです。
梶よう子は、浮世絵の世界、長屋の裏店、こんな世界を得意にしています。
武家のお話しを取り上げたのは最初のことです。
庶民の世界のことと同様に、藩論の政治向きのこと、武士の意地など、見事に描いています。
武士の世界は大勢の小説家が執筆しています。
市井のこと、そっちのほうがマーケットが広がると思うんですがね。
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