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2017年10月 4日 (水)

猫の傀儡(くぐつ)

「猫の傀儡(くぐつ)」西條奈加 光文社
猫が傀儡師で人間が傀儡なんですよ。
猫の順松(よりまつ)は傀儡師だった。
行方不明になってひと月、空席にしておくわけにはいかない。
猫の集会で猫のミスジが次の傀儡師に任命された。
傀儡は阿次郎、狂言作者志望なのだが、大店の次男坊で食うには困らない。
猫の傀儡師が人間の傀儡を操って、猫のため、都合のええように計らうのだ。
朝顔の鉢を割ったのは猫だと疑われたを、ほんとのことを明かしてやったり、カラスが子猫をさらうので助けたり、日常あれこれです。
お話しの展開は、先代の傀儡師順松と傀儡の時雨(根付師です)の行方を探すことにある。
お話しの筋などどうでもよろしい、江戸の御代ののんびりゆったりを堪能出来ればそれでよろしい。

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