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2017年11月 3日 (金)

10月に読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3832
ナイス数:105

連鶴連鶴感想
れんづる、一枚の紙に切れ込みを入れて、何羽もの鶴を連ねて折る折り鶴のことです。幕末の桑名藩、会津藩は京都守護職、桑名藩は京都所司代、両藩は連携して京都警備に付きました。会津藩については多くの小説が書いてあるが、桑名藩についてはほとんど語られることがない。梶よう子が小説に書きました。兄は佐幕、弟は勤皇に付いて、別々の道を行きます。大政奉還後の、鳥羽伏見の戦いのちょっと前から、戦いに負けるまでのわずかな期間のことです。梶よう子は、浮世絵の世界、長屋の裏店、こんな世界を得意にしています。武家のお話しは最初のこと
読了日:10月31日 著者:梶 よう子

 

しま山100選―登山で見つける、新しい島の魅力 (mont‐bell BOOKS)しま山100選―登山で見つける、新しい島の魅力 (mont‐bell BOOKS)感想
日本百名山に似たシリーズで、こんなのを発見しました。この本、大きいよ。1ページがA4で、見開きでA3、うんと大きい。確かにね、波打ち際、岸壁から登山を始めると、正味の山の高さを登るわけだ。1000Mを越える山に、利尻山(1721m)太忠岳(1497m)宮之浦岳(1936m)北海道と屋久島の山です。丸山(式根島)(99m)知林ヶ島(指宿市)(90m)100m以下の山はこれだけです。わたしの過去に登った山は、鷲ヶ頭山(愛媛県大三島)弥山(広島県宮島)高山(山口県青海島)これだけです。船で渡らなきゃならないから
読了日:10月29日 著者:ネイチュアエンタープライズ

 

屋根をかける人屋根をかける人感想
メンソレータムと近江兄弟社の創始者、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ、メレルさんで通っています。日露戦争当時、メレルはアメリカから、キリスト教の伝道者として日本に来た。宣教師ではないのだよ。最初の赴任地は滋賀県の近江八幡、メレルはここに根を下ろすことになるのだ。最初は建築から名を上げ始めた。アメリカで寄付を募るにあたって、MENTHOLATUMの販売権を手に入れた。最初は輸入して、次には、日本に工場を建てて、販売するようになった。(注)メンソレータム、近年に倒産してからはメンターム。結婚してからは日本に帰化
読了日:10月26日 著者:門井 慶喜

 

秋霜秋霜感想
豊後羽根藩四作目、藤沢周平の海坂藩ほどのシリーズではないが、豊後羽根藩はひときわ目立っている。「春雷」で、君主抗命譚、ぼんくらの領主を隠居に追い込んだ。その続編です。幕府から巡見使が査察に来る。巡見使が来る前に、前藩主の隠居は邪魔者の欅屋敷の一掃を図る。一方、家老は前藩主の隠居の抹殺を図る。思惑が食い違っていて、攻める側、守る側の攻防があわただしい。家老に歯向かう、上司に歯向かうのはよくあることだが、君主に歯向かうのはなかなかないことだよ。
読了日:10月24日 著者:葉室 麟

 

銀の猫銀の猫感想
鳩屋という口入れ屋でお咲は働いています。どの篇もお咲が主人公。介抱人ということで、年寄りの面倒を見るのが仕事です。短編集です。読んでいてかなり辛いよ。年寄りは臭くて汚くて自分勝手ばっかり。この仕事は給金がよいから働いているのです。母親にも恵まれていない。身勝手な親です。そんなに嫌なら読まなきゃええのに。それがねぇ、気になって仕方がないのですよ。突き放して本を閉じたいのだが、この先はどうなるのだろう。なんとも、気の揉める読み方になってしまいました。なんとも突き放したような終わり方だが、これでええのだろうね。
読了日:10月23日 著者:朝井 まかて

 

標的標的感想
厚労大臣は次の総裁選に出馬するため、閣僚を辞任した。切れ者の女性実力者なのだ。サ高住、サービス付き高齢者向け住宅、高齢者向け福祉施設とは言うものの、実態は賃貸マンションなのだ。厚労大臣はそれを規制する法案を準備した。法案を通すために大金がばらまかれているという噂がある。東京地検特捜部が動き始めている。新聞社も嗅ぎつけて追い始めている。厚労大臣の夫は入り婿で、家業の酒蔵を切り盛りしている。だれに肩入れして読んで行けばええのか見当が付かないのですよ。女性代議士は清廉潔白なのか。汚れた金を操る魑魅魍魎なのか。
読了日:10月21日 著者:真山 仁

 

日本百低山日本百低山感想
もちろん、日本百名山があってのことですがね。天保山(大阪市港区)標高4.53m、日和山(仙台市)標高3m、こういう冗談ではなく、ハイキングに適合した百低山を紹介しています。冠山(岐阜/福井)賤ケ岳(滋賀)武奈ヶ岳(滋賀)大江山(京都)大文字山(京都)剣尾山(大阪)岩湧山(大阪)雪彦山(兵庫)虚空蔵山(兵庫)高取山(奈良)三峰山(奈良/三重)高野三山(和歌山)那岐山(鳥取/岡山)三瓶山(島根)大万木山(島根/広島)毛無山(岡山/鳥取)黒滝山(広島)弥山(広島)東鳳翩山(山口)。わたし、19座登っています。
読了日:10月19日 著者:日本山岳ガイド協会編

 

タフガイ (ハヤカワ・ミステリワールド) (ハヤカワ・ミステリーワールド)タフガイ (ハヤカワ・ミステリワールド) (ハヤカワ・ミステリーワールド)感想
少年少女が若僧にからまれていた。救ってやった。少年少女をそれぞれの家に送り届けた。それを機に依頼された。男の職業は私立探偵なのだ。娘が殺された。警察とは違う方向で犯人を探してほしいという依頼だった。探偵・立花というシリーズがある。こっちは初老の探偵だ。探偵・浜崎はもっと若い、三十代か。立花も浜崎も似たようなキャラクターだが、浜崎は少年院を出たことがある経歴が違う。浜崎シリーズの第一作は「喝采」読んでいるけど、どんなお話しだったかな。翻訳の私立探偵のお話しを読んでるみたい。ひとによって好き嫌いはあるだろうが
読了日:10月17日 著者:藤田 宜永

 

マイ・ディア・ポリスマンマイ・ディア・ポリスマン感想
気配を察知できる警官、今は交番勤務です。スリ[平場師]が出来る高校生女子、ふたりは出合います。それぞれの祖父祖母も警官・スリで、ふたりは祖父祖母の遺伝を引き継いでいます。同級生のお寺の住職の息子もお話しに加わって、お話しは膨らんでいきます。お話しはハッピーエンド、他愛もないお話しです。そこがええのだよ。小路幸也は文学賞が取れる作家ではないが、コンスタントにハッピー・ストーリーを提供しています。小路幸也の作品なら読んで損するなんてことはありません。お薦めです。
読了日:10月15日 著者:小路幸也

 

三鬼 三島屋変調百物語四之続三鬼 三島屋変調百物語四之続感想
[おそろし][あんじゅう][泣き童子]に続く四作目。[迷いの旅籠][食客ひだる神][三鬼][おくらさま]を収録してある。夜中に読み続けられなくなるほど、怖くて、怖くて、そういうものではなく抑えた書き方でお話しを進めている。おちかは三島屋の姪で、女中に混じって立ち働いているが、おじから命じられた役目がある。それは、黒白の間でお客からそれぞれの不思議なお話しを聞くこと。話して話し捨て、聞いて聞き捨て、他へは漏らしません。四作目にして、おちかの身の上に変化があるかも。恋が芽生えるかもしれません。次作、五作目では
読了日:10月14日 著者:宮部 みゆき

 

猫の傀儡(くぐつ)猫の傀儡(くぐつ)感想
猫が傀儡師で人間が傀儡なんですよ。猫の順松(よりまつ)は傀儡師だった。行方不明になってひと月、空席にしておくわけにはいかない。猫の集会で猫のミスジが次の傀儡師に任命された。傀儡は阿次郎、狂言作者志望なのだが、大店の次男坊で食うには困らない。猫の傀儡師が人間の傀儡を操って、猫のため、都合のええように計らうのだ。お話しの展開は、先代の傀儡師順松と傀儡の時雨(根付師です)の行方を探すことにある。お話しの筋などどうでもよろしい、江戸の御代ののんびりゆったりを堪能出来ればそれでよろしい。
読了日:10月04日 著者:西條 奈加

 

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