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2017年12月 2日 (土)

11月に読んだ本

11月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1991
ナイス数:41

星星の火2星星の火2感想
前作と設定は同じ、警視庁勤務だが、城は通訳センター勤務を希望した。官舎の隣室には保安課の上月が住んでいる。保安課では中国人が絡む事件が多い。城は通訳によく呼び出される。中国人がよく殺される。<赤い虎>という組織があって、その仕業らしいと判ってくる。残留日本人が日本に帰国する。一緒に二世三世も一緒に連れて来る。国籍は日本人でも、言葉や習慣は中国人のままなのだ。日本に中国人世界を作ろうとするグループと、それは間違っていると抵抗する若者がいる。引きずり込もうとする暴力があって、それに耐えているのを読むのはツライ
読了日:11月26日 著者:福田 和代

 

さむらい道 下 - 最上義光 もうひとつの関ヶ原さむらい道 下 - 最上義光 もうひとつの関ヶ原感想
ローカルな戦は続きます。上巻での合戦は二百人三百人の競り合いだったが、何千人単位での戦に変わります。天童氏との競り合いが多いが、ごめん、天童とはどこにあるのやら。米沢は伊達の主力の城で、伊達は仙台と思っていたが、豊臣末期に仙台に国替えされたのだ。ということで、伊達との小戦は続く。お話しが急遽展開するのは、豊臣秀吉が惣無事令を発して、時世が変わってきたこと。豊臣の城に伺候しなきゃならなくなり、秀吉が死亡する。徳川家康になびいて、隣接する上杉の侵攻を防ぐ。このあたりになると、時代の趨勢とマッチしています。
読了日:11月24日 著者:高橋 義夫

 

さむらい道 上 - 最上義光 表の合戦・奥の合戦さむらい道 上 - 最上義光 表の合戦・奥の合戦感想
山形の戦国時代です。最上義光は父に嫌われて、弟に代わって廃嫡され、人質に出された。巻の半ばあたりで、義光は人質から脱して、父を城から追い出した。出羽の勢力を分ける天童と相対することになる。合戦の単位が小さいのです。百人、二百人の戦闘で、東海近畿の合戦を読みなれているので、えらくスケールが小さく感じる。義光は、巻始めの頃16歳、巻末の頃は38歳、巻末の時代は織田信長が本能寺の変で亡くなった頃です。
読了日:11月23日 著者:高橋 義夫

 

ロード乗りこなすならもっと業界一の自転車バカに訊け! (ROADBIKE BESTBUY BOOK)ロード乗りこなすならもっと業界一の自転車バカに訊け! (ROADBIKE BESTBUY BOOK)感想
この本、普通の自転車ファンにとっては、ピンときません。この本のコンセプトは、一台目の自転車を買う時に読む本じゃなく、二台目の自転車を買う時に読む本です。価格帯として、25万から40万円を提示しています。読んでいて、字は読めますよ。内容が全然ついていけない。ページをめくったが、字が流れて行く。半分以上は読み流しています。読者と考えているのは、自転車のセミプロかハイアマチュアなんでしょうね。ただの自転車乗り、普通の自転車好きのわたしには縁遠い本でした。この本を読んで、なるほど、と膝を打つ人は、わたしとレベルが
読了日:11月12日 著者:菊地 武洋

 

さいとう市立さいとう高校野球部 甲子園でエースしちゃいましたさいとう市立さいとう高校野球部 甲子園でエースしちゃいました感想
めちゃめちゃ戯文、根本はスポコンなんですがね、装いはギャグ満載です。あさのあつこ、中学野球のバッテリーがあり、時代小説も書いています。本来は王道を行っているのですが、このシリーズは鬼道を行っています。第一話で、いきなり春の選抜で甲子園に出るのだと語ります。途中省略も甚だしい。第八話で、やっと試合が始まります。それまで何をしていたのか、饒舌な語り口で、紆余曲折しながら、お話しを進めて行きます。八話九話で、一回戦は勝ちます。第十話、二回戦で負けてしまいます。第十一話、夏の甲子園をめざして、話はそういう運びにな
読了日:11月09日 著者:あさの あつこ

 

さいとう市立さいとう高校野球部さいとう市立さいとう高校野球部感想
あさのあつこ、中学野球のバッテリーから高校野球に転進しました。主人公は山田勇作、名前は平凡だが、野球センスは抜群なのだ。野球部の監督は鈴木先生、美術の先生、野球はやったことがない。鈴ちゃんと呼ばれている。15篇の短編が連なるが、それぞれ、起承転結、結のオチが実に見事。バッテリーは楷書で書いた小説だが、こっちは草書で書いた小説。目指せ甲子園優勝、副賞として有馬温泉に行こう。まだ一年生、県予選で三回戦で負けた。次作では、これは甲子園に行くぞ。甲子園に行って、優勝して、温泉に入るぞ。そういう展開が予想される。
読了日:11月05日 著者:あさの あつこ

 

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