11月に読んだ本
11月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1991
ナイス数:41
星星の火2の感想
前作と設定は同じ、警視庁勤務だが、城は通訳センター勤務を希望した。官舎の隣室には保安課の上月が住んでいる。保安課では中国人が絡む事件が多い。城は通訳によく呼び出される。中国人がよく殺される。<赤い虎>という組織があって、その仕業らしいと判ってくる。残留日本人が日本に帰国する。一緒に二世三世も一緒に連れて来る。国籍は日本人でも、言葉や習慣は中国人のままなのだ。日本に中国人世界を作ろうとするグループと、それは間違っていると抵抗する若者がいる。引きずり込もうとする暴力があって、それに耐えているのを読むのはツライ
読了日:11月26日 著者:福田 和代
さむらい道 下 - 最上義光 もうひとつの関ヶ原の感想
ローカルな戦は続きます。上巻での合戦は二百人三百人の競り合いだったが、何千人単位での戦に変わります。天童氏との競り合いが多いが、ごめん、天童とはどこにあるのやら。米沢は伊達の主力の城で、伊達は仙台と思っていたが、豊臣末期に仙台に国替えされたのだ。ということで、伊達との小戦は続く。お話しが急遽展開するのは、豊臣秀吉が惣無事令を発して、時世が変わってきたこと。豊臣の城に伺候しなきゃならなくなり、秀吉が死亡する。徳川家康になびいて、隣接する上杉の侵攻を防ぐ。このあたりになると、時代の趨勢とマッチしています。
読了日:11月24日 著者:高橋 義夫
さむらい道 上 - 最上義光 表の合戦・奥の合戦の感想
山形の戦国時代です。最上義光は父に嫌われて、弟に代わって廃嫡され、人質に出された。巻の半ばあたりで、義光は人質から脱して、父を城から追い出した。出羽の勢力を分ける天童と相対することになる。合戦の単位が小さいのです。百人、二百人の戦闘で、東海近畿の合戦を読みなれているので、えらくスケールが小さく感じる。義光は、巻始めの頃16歳、巻末の頃は38歳、巻末の時代は織田信長が本能寺の変で亡くなった頃です。
読了日:11月23日 著者:高橋 義夫
ロード乗りこなすならもっと業界一の自転車バカに訊け! (ROADBIKE BESTBUY BOOK)の感想
この本、普通の自転車ファンにとっては、ピンときません。この本のコンセプトは、一台目の自転車を買う時に読む本じゃなく、二台目の自転車を買う時に読む本です。価格帯として、25万から40万円を提示しています。読んでいて、字は読めますよ。内容が全然ついていけない。ページをめくったが、字が流れて行く。半分以上は読み流しています。読者と考えているのは、自転車のセミプロかハイアマチュアなんでしょうね。ただの自転車乗り、普通の自転車好きのわたしには縁遠い本でした。この本を読んで、なるほど、と膝を打つ人は、わたしとレベルが
読了日:11月12日 著者:菊地 武洋
さいとう市立さいとう高校野球部 甲子園でエースしちゃいましたの感想
めちゃめちゃ戯文、根本はスポコンなんですがね、装いはギャグ満載です。あさのあつこ、中学野球のバッテリーがあり、時代小説も書いています。本来は王道を行っているのですが、このシリーズは鬼道を行っています。第一話で、いきなり春の選抜で甲子園に出るのだと語ります。途中省略も甚だしい。第八話で、やっと試合が始まります。それまで何をしていたのか、饒舌な語り口で、紆余曲折しながら、お話しを進めて行きます。八話九話で、一回戦は勝ちます。第十話、二回戦で負けてしまいます。第十一話、夏の甲子園をめざして、話はそういう運びにな
読了日:11月09日 著者:あさの あつこ
さいとう市立さいとう高校野球部の感想
あさのあつこ、中学野球のバッテリーから高校野球に転進しました。主人公は山田勇作、名前は平凡だが、野球センスは抜群なのだ。野球部の監督は鈴木先生、美術の先生、野球はやったことがない。鈴ちゃんと呼ばれている。15篇の短編が連なるが、それぞれ、起承転結、結のオチが実に見事。バッテリーは楷書で書いた小説だが、こっちは草書で書いた小説。目指せ甲子園優勝、副賞として有馬温泉に行こう。まだ一年生、県予選で三回戦で負けた。次作では、これは甲子園に行くぞ。甲子園に行って、優勝して、温泉に入るぞ。そういう展開が予想される。
読了日:11月05日 著者:あさの あつこ
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