12月に読んだ本
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
12月に読んだ本ですが
12月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2461
ナイス数:57
脇坂副署長の長い一日の感想
副署長の娘が夫と夫婦喧嘩して里帰りした。帰ってみると、母親はいない、弟もいない。二人とも慌ただしく出て行った形跡がある。一方、署ではバイク事故の連絡があった。被害者加害者は不明。どうやら署員が関係しているらしい。夜が明けると、某タレントの一日署長のイベントがある。タレコミがあって、車内に薬物が置いてある、探してみるとそれらしいものがみつかる。署長は一日署長のタレントにべったり付いている。タレント警備に署員が大勢引き抜かれている。マスコミに内緒で、署員の不祥事、タレントの不祥事を捜査しなきゃならない。大活躍
読了日:12月29日 著者:真保 裕一
広島じゃけぇ、「中国」じゃないけぇ。の感想
筆者は広島テレビの会長です。それなら、生粋の広島人で、広島・ファーストを叫ぶ人だろう。いいえ、富山県生まれで、読売新聞社を経て、広島テレビに招請された人です。題名の、広島じゃけぇ、「中国(チャイナ)」じゃないけぇ。これ、困るよねぇ。中国銀行、中国新聞、同じ名前の会社があります。中国電力はエネルギアに社名変更しそうだし、中国電気工事は中電工に名前を変えました。日本の中国地方は奈良朝平安朝の昔からある名前なんですよ。中華民国、中華人民共和国、略称中国は、歴史的にはごく最近のことなんです。しゃぁないね世界的には
読了日:12月25日 著者:三山秀昭
弾正星の感想
丹野蘭十郎という無職の男です。三好家で祐筆の職がある、ということで、面接を受けに行きます。松永久秀に気に入られて、久秀の祐筆に採用されます。松永久秀、めったにひとに心を開くことがない。ところが、丹野蘭十郎にはすっかり心を開いています。誘われて、女郎買いに行き、尼寺でさんざん放縦を繰り返します。びっくりしたなあ、前半はほとんどいろごとばかり費やしているじゃないか。やっと本の半ばあたりから、弾正の出世譚が語られます。本気じゃない、軍事より、茶の道茶道具のほうに心を傾けています。織田信長が出現します。対立軸が現
読了日:12月24日 著者:花村 萬月
セブンズ!の感想
ここは岩手県釜崎市、釜石市じゃないよ、フィクションだとわかるでしょ。国体が岩手県で開催される。女子7人制ラグビー、絶対優勝させるぞ。市長も釜崎市民も燃えに燃えています。岩手ブロッサム、岩手県選抜の女子ラグビーチームなのだ。監督兼プレーヤーで奥寺浩子、選手は人数ギリギリ、やめていくものも多い。チームに転機があった。監督の妹の泉が加入した。同じ高校生のジャスミンも加入した。とことんシゴキが始まります。シゴキじゃないのだよ、強くなるためのトレーニングなのだよ。読んでいて、やっぱりシゴキだよねぇ。国体が始まります
読了日:12月16日 著者:五十嵐 貴久
墨の香の感想
雪江は離縁されて実家に帰った。実家は旗本で、奥祐筆の家柄なのだ。幼いころから師匠に習熟していたので、筆の指南所を開いた。現代で言えば中学生まで程度の幼い子ばかりが門弟なのだ。お話しの筋は、その少女たちのあれこれがひとつ。時代は水野老中の頃、黒船来航の頃なのだ。フランスの水兵を鉄砲で撃ってしまったのがふたつめの筋。なぜ離縁されたのか、そのわけは、が三つめの筋。町人の世話物、奉行所の同心、得意分野はそのあたりかと思っていると、このように、幕閣の奥祐筆などのお役目も描き分けていて、得意分野が多岐に渡っている。
読了日:12月13日 著者:梶 よう子
太閤私記の感想
日吉丸はまだ元服前、針を商って放浪している。少年のくせに色事には達者なんですよ。蜂須賀小六の愛妾とねんごろになり、生駒屋敷の吉乃ともむつみあう。信長の小者になるのを許され、足軽組頭に引き上げられる。木下藤吉郎と名乗る。寧々が長屋の前に引っ越して来る。惚れました。秘術を尽くして嫁に貰う。ここまででほぼ6割程度のお話しの運び、小者足軽時代を丹念に拾い上げています。嫁を貰ってからは一挙にお話しが進んで行く。墨俣城の築造、竹中半兵衛を招く。朝倉攻めで浅井の裏切り、しんがりを勤める。巻き直して、浅井を攻め滅ぼした。
読了日:12月09日 著者:花村 萬月
真夏の雷管の感想
道警シリーズの、佐伯宏一・小島百合・津久井卓、総出演です。佐伯は刑事三課、盗品係。小島は生活安全課、少年係、津久井は機動捜査隊。発端は少年の万引き、盗品は工具セットだった。別件で、園芸店で肥料が盗まれた。硝酸アンモニウム。爆薬に使える。ふたつは結び合わさって、元JR職員が浮かび上がった。保線工事の偽装で、責任が末端に押し付けられたのだ。解雇されたのは組合の活動家だった。もう判るでしょ、JR北海道を恨んで爆発を仕掛けるはずです。犯人の出番は少ないが、これは気の毒だと犯人に同情できます。列車ダイヤが焦点になり
読了日:12月04日 著者:佐々木譲
さいとう市立さいとう高校野球部 おれが先輩?の感想
あさのあつこの執筆の流れからは逸れてます。大いに逸れてます。さいとう高校野球部シリーズで3です。2では、夏の甲子園に出場して、一回戦突破、二回戦で負けています。この本、その3では、スポコン丸出しで試合に次ぐ試合になると思うじゃありませんか。違います。半分あたりで新入部員募集、その前に紅白戦。紅白戦のままその3は終わってしまいます。落語で、噺の前にマクラを語りますよね。そのマクラが長いのだ、そう思ってください。ギャグを放り込んで、作者は楽しんでいます。この流れなら、その4、その5となんぼでもお話しを続けられ
読了日:12月01日 著者:あさの あつこ
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