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2018年1月 3日 (水)

忖度について考える

この言葉、中国からの輸入語です。
最古の出典は「詩経」にあるのだそうです。次は「孟子」に出て来るということです。
あまりに古語過ぎて、現代の中国では、忖度は、誰もが使う言葉じゃありません。
忖度を中国語に翻訳、これで検索しましたが、空振りでした。

日本では、今や、第一級の基本語です。
中国では、どうなんでしょうね、世間に通用する言葉なのかしら。

[「忖度」という言葉について、日本語学者に聞いてみた]
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/what-is-mizuhonokuni31?utm_term=.vxvVaqbQgz#.xbR35pAqBa

ここでは、使い方、意味付けが変わって来たのだ、そう言っています。
ここが大事、最近の日本語では、忖度の用法が大変化してきたのです。
中国語での忖度が古語のままだとしたら、違っていて当然でしょうね。

明治からこのかた、中国は和製漢字をずいぶんと取り入れています。
この忖度、これから中国で採用されるでしょうか。
わたし、無理だと思うよ。
相手の心の襞々を思いめぐらして、その意に沿うように行動する、そんな民族感情のお国柄じゃないもの。
中国からインド・アラブ世界では、心情はドライで、忖度が通用するとはとても思えない。

中国語からの翻訳ブログを見ると、忖度が脚光を浴びているようです。
意外な古語が新しい装いで出てきて、戸惑っている、そんなところですかね。
彼らには、忖度に、そのような意味付け・働きを与えるとは、理解できない、想像を超えている、のでしょうね。

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