象の墓場
「象の墓場」楡周平 光文社
ソアラとあるけど、どこから見てもコダックをモデルに書いているね。
主人公は、ソアラ・ジャパンのデジタル部門で営業職にある。
銀塩フィルムで世界に冠たる巨人だが、日本では東京フィルム(富士フィルム)に競り負けている。
先行きの投資を狙って、デジタル部門を立ち上げた。
音立てて、銀塩フィルムがデジタルに侵食されて行くんですよ。
ウィンドウズ3.0から3.1、ウィンドウズ95が認知され始める時期です。
決定的だったのが、携帯電話、写メが銀塩フィルムに止めを刺した。
よくあるビジネス小説では、悪役が、悪辣な上司が出てきます。
ここではそんな人物はいない。
悪役なのは時代の流れです。
最後は主人公、ソアラを退職することになる。
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