殿様の通信簿
「殿様の通信簿」磯田道史 朝日新聞社
元ネタは土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)幕府隠密の秘密レポートです。
この本は世の中に一冊しか存在しません。東大の図書館に収録してある。
大部分は雑誌「小説トリッパー」に連載したものを収録したものです。
小説ではないね、史談というか、エッセイというか、読み物です。物語り仕立てなのです。
隠密の報告だから遠慮がない。
殿様を、馬鹿だ、間抜けだ、女狂いだとぼろかすです。
9篇のうち、4篇が前田家です。
やはり、隠密の標的は大大名が対象なんですね。
隠密に色ボケとぼろかすに言われたのが、岡山藩の池田綱政、女といえば手当たり次第で、子供が70人。
徳川光圀ーひそかに悪所に通い、酒宴遊興甚だし
浅野内匠頭と大石内蔵助ー長矩、女色を好むこと切なり
池田綱政ー曹源公の子、七十人おわせし
前田利家ー信長、利家をお犬と申候
前田利常1-家康曰く、其方、何としても殺さん
前田利常2-百万石に毒を飼うべきや
前田利常3-小便こらえ難く候
内藤家永ー猛火のうちに飛入りて焚死す
本多作左衛門ー作左衛門砕き候と申されよ
あとがき
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