駐在日記
「駐在日記」小路幸也 中央公論新社
昭和50年と指定したお話しです。43年前。携帯電話はない時代、看護師を看護婦と呼んでいる時代のお話しです。
逆恨みを受けて、妻が襲われて傷を受け、外科医としてはメスを持てなくなった。
夫は、妻のリハビリのために、刑事から駐在所勤務を希望して、雉子宮駐在所に赴任した。
事件にはならない事件、大岡政談のようなお話しです。
ヤクザから逃げて来た事件、寺の仏像が盗まれた事件、やたら蛇が増える事件、見たことない人間が病死している事件。
背景はありますよ。全部を明らかにする必要はない。
駐在日記には書き留めないこともあるのです。
本署には報告はしていないが、これは妻が私的にメモしたものです。
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