京都ぎらい 官能篇
「京都ぎらい 官能篇」井上章一 朝日新書
「京都ぎらい」が評判になった。この本は出版社の意向で続編のかたちになった。
著者本人には続編の気持ちはないみたい。
A、嵯峨など近郊の人が京へ行くと言う。
おばはん達が言う、あれは京に女を買いに行くちゅうこっちゃで。
B、島原の遊郭の数寄屋建築と桂離宮の数寄屋建築は同じものだ。
宮中の研ぎ澄ました感覚と町人の磨いた感覚は通じるものがあるのだ。
別稿でこのことを書いたら、宮内庁から猛抗議を受けて、悔しながら、筆を曲げてしまった。
前作「京都ぎらい」では身辺のことを書いているが、「官能篇」では古典の中から分析している。
ひとりの女を、帝から弟の宮に渡して宮中工作をした。(南北朝時代)
侍に、後宮の美女を下げ渡す、それが恩賞だった。(源平時代のその前の時代)
大阪がエロの街だというが、その昔は、飛びぬけて都は淫風漂う街だった。
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