3月に読んだ本
3月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2105
ナイス数:78
日本史の内幕 - 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで (中公新書)の感想
大体が、一節一節が3ページの分量です。もともとは読売新聞への寄稿文、ちょっと長いのは雑誌からです。たった3ページでもピカッと光っている。第1章「古文書発掘、遺跡も発掘」では、小学生の頃から古文書読みを経てきたことを明かしています。それで、古文書を読み解くことを本業に選んだわけです。史伝、評伝では堅牢な考証に基づいた書籍があります。それよりも、3ページ程度の印象的なコラムのほうが心惹かれる。そんなものかもしれませんね。古文書は発見すれば即購入しなければ散逸してしまう。財布に足りない場合、写真に撮るというテも
読了日:03月25日 著者:磯田 道史
ランニング・ワイルドの感想
呉市のとびしま海道を巡るアドベンチャーレースで事件が関わってくる。チームP警視庁所属のチームでポリスのPがチーム名、そのリーダーの和倉の携帯に電話が架かって来た。妻と子を人質に捕った。ゴール近くで、あるブツを回収するように。このことは警察に言ってはならない。人質を盾にされては、メンバーにも事情を語らず、犯人にこのまま従うしかない。アドベンチャーレースとは、チェックポイントでチェックを受けるが、コースは自由、道を行こうが、山の中を突っ切ろうが、そこは自由。ラン、シーカヤック、自転車を乗り継いでゴールまで戻る
読了日:03月24日 著者:堂場 瞬一
ハゲタカ2.5 ハーディ(下) (講談社文庫)の感想
ハゲタカのヒーローの鷲津政彦は姿を現しません。この本でのヒロインは松平貴子、ミカドホテルを取り戻すのに執念を燃やしています。ミカドホテルの持ち主はリゾルテ・ドウ・ビーナス。ビーナスのオーナーが急死して、経営陣は混乱の極みにある。筆者はどの登場人物にも愛情を注いでいない。非常に機能的にストーリーが展開して行く。魅力的な人物がいないので、読み手としても感情移入しようもない。読み終わりましたが、まぁ、ハッピーエンドなんでしょうね。それにしても、めでたしめでたし感は全然ありませんがね。
読了日:03月21日 著者:真山 仁,山田 章博
ハゲタカ2.5 ハーディ(上) (講談社文庫)の感想
中心軸がそれぞれ違う三つか四つの輪があります。鷲津政彦のサムライ・キャピタル・ファンド。フランスのホテル資本に支配されたミカドホテル、松平貴子は巻き返しを目指す。他に二つほど核になるお話しがあります。それぞれのお話しは独立してバラバラに語られて行きます。正直、どこに肩入れして読み進めていけばええのか、わけわかりません。
読了日:03月19日 著者:真山 仁,山田 章博
危険領域: 所轄魂 (文芸書)の感想
父親は警部補、叩き上げのノンキャリア、息子はキャリアで警察庁の高官を目指して行きます。管内で、自殺とも事故とも判断しかねる事件があった。息子が汚職事件の捜査で捜査二課で管理官として赴任してきた。死んだ人間は代議士の秘書で、汚職事件を左右するキーマンだったのだ。続いて、隣の管内で、似たような事件があった。これも代議士の秘書なのだ。代議士の選挙区の福井で秘書が死んだ。これを端緒に疑獄事件が明らかになるのだが、一進一退、なかなか進展しない。大物代議士、党の要職、総理大臣までを網羅する大捕り物になるのだ。
読了日:03月09日 著者:笹本 稜平
バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)の感想
今年の新書大賞受賞本です。さすが受賞作、バッタを知らなくても、モーリタニアという国を知らなくても、愉快に読めます。ミドルネームのウルドとは何か。モーリタニアの伝統的な名前なんだそうです。そんな名前を貰えるほどモーリタニアに融け込んでいます。なんぼやっても道が開けない、そんな陰々滅々としたお話しじゃありません。道は開ける、努力は報われる。そんなお話しでホッとします。どうしてこんなに筆達者なのか。NSCで腕を磨いてきました。発見されて、ダイヤモンド誌に連載もしてきました。けっこう稽古も重ねてきているのです。
読了日:03月03日 著者:前野ウルド浩太郎
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