4月に読んだ本
4月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1442
ナイス数:54
儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇 (講談社+α新書)の感想
儒教に支配された、という目の付け所はあんまり感心しません。儒教とは関係ないと思いますよ。嫌韓本、嫌中本を読んで、いつも思うのが、なんともスッキリしないよなぁ。ケントの指摘は尤もだが、彼らは決して認めるわけもないしなぁ。内容は、毎度お馴染み、大して新しい事を語っているわけじゃありません。ただ違うのは、サヨクへの指摘、サヨクが主張すればするほど、中韓の利益に貢献しているのです。わたしが、サヨク思想、サヨク性向から脱却したのは、中年過ぎて、中高年のころからです。憑きものが落ちたようです。
読了日:04月28日 著者:ケント・ギルバート
九十歳。何がめでたいの感想
愉快です。読んでいて元気になります。おおむね、1章が六、七ページの短文です。もともとは「女性セブン」での連載なんだそうです。女性セブンの読者層ターゲットは知らないが、この連載がウケルのなら、若者層ではないでしょうね。お話しの小道具が古いから、若年層には、ウケタとしても、ワカルまでは行かないのじゃなかろうか。九十歳。何がめでたい、と書いているわけではないんですよ。書いてはないけれど、反発心と言うか、開き直りは伝わってきます。タッシャなおばあさんです。執筆当時、92歳なのだそうです。
読了日:04月23日 著者:佐藤愛子
オリンピックへ行こう!の感想
[卓球][競歩][ブラインドサッカー]の三篇。[卓球]が全体の三分の二くらい。ほれた、はれた、すべった、ころんだ、そんなお話しは出てこない。全編、ゲームの描写。ツッツキ、チキータ、YGサーブ、戦法の名前。知らなくても読み進めていける。[競歩]スポーツ界の暗い面も書いてある。えぐい世界ではあるよなぁ。[ブラインドサッカー]元サッカーJリーガーがブラインドサッカーを手伝うお話し。[卓球]では、NT候補になれるかどうかのレベルでのお話し。[競歩][ブラインドサッカー]では、オリンピック、パラリンピックを目指す話
読了日:04月19日 著者:真保 裕一
スマイル! 笑顔と出会った自転車地球一周157カ国、155.502kmの感想
一千万円貯金してから始めたというから恐れ入る。大学卒業から4年間で貯金したというから凄い。退社して自転車世界一周を始める。8年半かかった。自転車のコースは一筆書きではない。海を越えなきゃならないところもあるので、飛行機で繋いでいる。各章に地図があるが、どこをどう走っているのか判断に困る場合もある。交通事故で自転車2台が潰れてしまった。旅を中断して日本に帰らなきゃしょうがない。旅の基本は3語、こんにちわ、ありがとう、おいしい、そしてスマイル。時間、お金、覚悟、これがないと、世界一周自転車旅行はできないのだ。
読了日:04月10日 著者:小口 良平
女ノマド、一人砂漠に生きる (集英社新書)の感想
著者は写真家、商業のブツ写真を撮って、その売り上げを砂漠行に突っ込んでいる。エジプトの紅海からナイル川までの地域で、一人と知り合う。サイーダ、56才、ベドウィンの老女だが、ここでは遊牧民一般を指すノマドという用語を使うことにする。2003年頃から2012年にかけて、一年に何度もサイーダを訪ねている。砂漠でラクダを追っているところ、定住地にも追っていく。どうやら砂漠では群れで移動するものではないらしい。一人なのだ。砂漠では噂・情報は迅速に伝わって行く。サイーダのところに外国の女が来ているそうな。ノマドの一角
読了日:04月07日 著者:常見 藤代
京都ぎらい 官能篇 (朝日新書)の感想
「京都ぎらい」が評判になった。この本は出版社の意向で続編のかたちになった。著者本人には続編の気持ちはないみたい。A、嵯峨など近郊の人が京へ行くと言う。おばはん達が言う、あれは京に女を買いに行くちゅうこっちゃで。B、島原の遊郭の数寄屋建築と桂離宮の数寄屋建築は同じものだ。宮中の研ぎ澄ました感覚と町人の磨いた感覚は通じるものがあるのだ。別稿でこのことを書いたら、宮内庁から猛抗議を受けて、悔しながら、筆を曲げてしまった。前作「京都ぎらい」では身辺のことを書いているが、「官能篇」では古典の中から分析している。
読了日:04月05日 著者:井上章一
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