「銀杏手ならい」西條奈加 祥伝社
銀杏(ぎんなん)手ならいと読みます。
江戸の朱引きに隣接したあたりに、手ならい所がある。
門前に大銀杏があるので、名前を銀杏堂と名付けた。
七編の短編集で、どれも筆子のあれこれについて語っている。
筆子とは手ならい所に通う子供のこと、入門を入山と言い、卒業を下山と言う。
時々、浚(さらい)があり、テストのこと、期末に大浚がある。期末試験。
主なるテーマは筆子についてだが、主人公の萌は捨て子で、この家で育てられたのだ。
大銀杏の根元に捨て子があった。
萌は捨て子を自分の子として育てることにする。これが従なるテーマ。



« 4月に読んだ本 |
トップページ
| 岩おこしの食べ方 »
« 4月に読んだ本 |
トップページ
| 岩おこしの食べ方 »
コメント