「この世の春(下)」宮部みゆき 新潮社
前の藩主は子どものころ、父藩主に性的な苛めを受けていた。
藩の隠密に陰廻がいる。もうひとつ、別の組織に狭間がいる。
父藩主がその狭間の女にたぶらかされてのことなのだ。
陰廻と狭間の戦いが始まる。
読み終わって振り返ると、なんとまぁ、ロマネスクを広げたもんだなぁ。
気味が悪いとか、読むに堪えないとか、そんなことはない。
ただ、幼児への性嗜好、親子相克、書き難い事をよくまぁ書いたもんだ。
もうひとつ、性的関係がなくても相思相愛の夫婦がいる。
それらを抵抗なく読ませるとは、著者の腕はたいしたもんです。
週刊新潮の連載だそうです。



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